【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#84】「バンコック ポニー食堂 岩本町店」
東京各地に「バンコック〇〇食堂」という名前で展開しているタイ料理店があるのをご存じでしょうか? 〇〇の中身は色々で、ピーナッツだったりコスモだったりポニーだったり。かつてはラララというお店もありました。そんな中で最近はポニーが増えてきているのですが、岩本町駅近くに新たな「バンコック ポニー食堂」が2022年9月に誕生しました。
こちらの系列のお店はどこへ行ってもポップな雰囲気とタイ現地の空気感が共存しており、昨今流行のネオ大衆酒場に近い部分も感じます。今時の若者にはレトロがブームとなっていますし、中年以上の年代には懐かしさも感じる雰囲気のお店作りは老若男女に受け入れられるのではないでしょうか。
まずはランチタイムに訪問。「カオソイ」900円に「ミニグリーンカレー」100円をつけて注文。
カオソイとは、タイはチェンマイの名物料理で、茹で麺と揚げ麺どちらも入ったココナッツカレーラーメンのこと。ココナッツの甘味とスパイスの辛味とハーブの香りの三位一体。レモンを搾れば酸味も加わって味が引き締まり、おいしさの輪郭が際立ちます。
ミニグリーンカレーも大きくカットされたチキンや茄子がごろごろと入っていて、ミニサイズながら食べごたえがあります。
どちらも現地の味にかなり近い本格的なおいしさで、辛さのみ日本人に合わせて多少控えめになっているというバランス感です。辛さが足りないという方は卓上にある調味料で調節可能なので、マニアもライトなタイ料理好きもどちらのニーズにも応えられる形となっています。このバランス感が素晴らしいですね。
とにかく本格的なおいしさのカオソイとミニグリーンカレーを合わせて1,000円という価格は激安で驚くばかり。満足度の高すぎるランチです。後日ディナータイムにもうかがいました。夜はタイ料理をつまみにお酒を飲めるお店となります。
「パットマラクン」890円はクンパッポンカリー(海老の卵カレー炒め)のゴーヤ入りと説明すればわかりやすいでしょうか。ふわふわ卵にぷりぷり海老、そこにゴーヤの食感と苦味が加わって最高のおつまみです。
通常日本人向けにローカライズされたタイ料理となると、マニアからするとその魅力は半減してしまうことが少なくないのですが、こちらのお店はローカライズの仕方が見事であり、最も重要な部分はオーセンティックなスタイルと変えず、辛さなどの調節可能な部分をマニア以外でも楽しめるように工夫しているという狙いが見事であり、ズバッとそれがハマっているからこそ、各地で人気が出て店舗数が増えてきているのでしょう。
昼も夜も使えるタイ料理店。テイクアウトも対応しているので様々なシーンで利用可能です。店員さんはタイの方がほとんどですが、タイは微笑みの国と呼ばれるだけあってみなさん笑顔が素敵で気さくな方々ですし、日本語もお上手なので安心です。秋葉原駅からも神田駅からも徒歩圏内のエリア。タイ料理好きな方は要チェックですよ!
※価格はすべて税込