素材の旨みをストレートに味わう、工房で作りたてのハム・ソーセージ
店に入ると目に飛び込んでくる「サルメリア・アルティジャーナ・エダサワ」のロゴ。長年、修業し続けてきた枝澤シェフ熟練の技で作り上げる肉加工品のブランドだ。
工房で作られるすべてのハムやソーセージ、ベーコンなどは発色剤である亜硝酸塩や結着を促すリン酸塩、化学調味料、保存料が無添加。使用している豚肉は徳島県産の「阿波美豚」。ジューシーでプリッとした肉の歯応えが持ち味で、加工しても失われないのが魅力だ。味付けは肉の旨みを生かすように、ハーブやスパイスでシンプルにしている。
現在、棚に並べられているのは18~20種類ほど。おすすめをいくつかご紹介。先ほどのホットドッグにも使われた「ビールのためのソーセージ」。「阿波美豚」のジューシーな旨みを楽しめるように、プリプリのソーセージの中にギュッと肉汁を閉じ込めている。パンチの利いた味わいでビールだけでなく、キリッと冷やした白ワインにも合いそうだ。
こちらは対照的に優しい味わいの「白いソーセージ」。豚肉を細挽きにしたシルキーな食感。スパイス類の味付けも控えめだ。おすすめの食べ方はボイルした後に、皮を剥くこと。しっとりなめらかな食感をストレートに楽しむことができる。
一見するとパテのような「CASSETTA(カッセッタ)」。カッセッタと呼ばれる四角い型にソーセージの中身を詰め、グリーンペッパーや赤パプリカを練り込んでいる。
野菜の甘みが加わり、ソーセージより味わいがジューシーで多彩だ。フライパンで表面を軽く焼くと、外側がカリッと、中がしっとりとし、そのままで食べるのとまた違ったおいしさがある。
最高品質の肉やハム・ソーセージをいつもの食卓に
2020年4月、コロナ感染拡大による緊急事態宣言下、「お客様に少しでもおいしい和牛を届けたい」と、「ヤザワミート」の精肉工場前のテントで小売販売を始めたのが「白金矢澤精肉店」オープンのきっかけとなった。
店内には精肉だけでなく、プロが作った秘伝のタレで味付けされた肉もある。家庭で簡単に調理できるだけでなく、バーベキューに持参しても活躍しそうだ。
そのほか、肉料理に使いたい全国から選りすぐった調味料から、ワインやビールなどのドリンク類、料理と一緒に味わいたいチーズや無農薬野菜まで。ここに来れば、肉料理に必要な素材すべてがそろう店になっている。
「販売するだけでなく、お肉をおいしく調理するレシピを提案したり、すき焼きや焼肉など料理に合ったお肉をおすすめしたりできる“ガストロノミックブッチャー”、おいしく食べるための提案ができる肉屋を目指しています」と枝澤さんは語る。
現在、生ハムを販売に向けて仕込み中だとか。ハム・ソーセージ類も惣菜もまだまだ新しい商品が登場しそうだ。まずは絶品惣菜を食べに気軽に訪れてみてほしい。