辛さにチャレンジするなら、台湾まぜそばで!

台湾まぜそば 鬼辛(980円)

冷麺と肩を並べるもうひとつの看板メニュー、台湾まぜそば。広島にまぜそばブームが訪れる前の約7年前から提供しており、まぜそばブームの火付け役にもなりました。サンマやイワシ、トビウオといった魚介と昆布で作った醤油ダレと鶏ガラスープ、そして自家製ラー油を京都の麺屋棣鄂(ていがく)の太麺と和えた逸品で、トッピングは肉味噌、生ニラ、ネギ、卵黄、もみのり、魚粉。今回ご紹介する鬼辛バージョンは、巷で激辛好きを唸らせているという吉岡香辛料研究所の唐辛子粉を使用しています。

吉岡香辛料研究所の唐辛子粉「キャロライナリーパー」

「この香辛料に出会うまでは、自分の畑でキャロライナリーパーとモルガスコーピオンを栽培してたんですよ。乾燥させてパウダーにするのですが、この作業が大変で。辛いのを食べたい一心で、目や皮膚をヒリヒリさせながら作っていました(笑)。この春、吉岡さんの唐辛子粉を分けてもらえるようになったので、唐辛子栽培とパウダー作りは卒業しました」と、知る人ぞ知る激辛好きでもある店主の小原さん。

いざ、実食。顔が歪むほどの辛さです!(笑)

カウンター内で密かに行われる繊細な仕事がファンの心を掴む

「やっぱり、お客さんのおいしい!が何よりうれしいですよね」

一品料理のおいしさにも定評があり、居酒屋として足を運ぶ地元のお客さんも多い「旬麺 晴れる家」。取材中、料理について尋ねると「ここにあったもんを全部使っただけよ。なんもしとらんよ」と言いつつも、丁寧に素材や工程について教えてくださった小原さん。

気さくな人柄に思わず料理人ということを忘れてしまいそうでしたが、ひとつひとつ素材に向き合い、あらゆる手段でおいしさを追求するからこそ、どのメニューにもファンがついているのだと実感しました。「あ~麺が食べたい!」と思ったら迷わず足を運んでみてくださいね。どれを選んでも大正解です。

※価格は税込です。

※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。

※営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

撮影:貴島稔之
文:村山ゆかり