辛さにチャレンジするなら、台湾まぜそばで!
冷麺と肩を並べるもうひとつの看板メニュー、台湾まぜそば。広島にまぜそばブームが訪れる前の約7年前から提供しており、まぜそばブームの火付け役にもなりました。サンマやイワシ、トビウオといった魚介と昆布で作った醤油ダレと鶏ガラスープ、そして自家製ラー油を京都の麺屋棣鄂(ていがく)の太麺と和えた逸品で、トッピングは肉味噌、生ニラ、ネギ、卵黄、もみのり、魚粉。今回ご紹介する鬼辛バージョンは、巷で激辛好きを唸らせているという吉岡香辛料研究所の唐辛子粉を使用しています。
「この香辛料に出会うまでは、自分の畑でキャロライナリーパーとモルガスコーピオンを栽培してたんですよ。乾燥させてパウダーにするのですが、この作業が大変で。辛いのを食べたい一心で、目や皮膚をヒリヒリさせながら作っていました(笑)。この春、吉岡さんの唐辛子粉を分けてもらえるようになったので、唐辛子栽培とパウダー作りは卒業しました」と、知る人ぞ知る激辛好きでもある店主の小原さん。
カウンター内で密かに行われる繊細な仕事がファンの心を掴む
一品料理のおいしさにも定評があり、居酒屋として足を運ぶ地元のお客さんも多い「旬麺 晴れる家」。取材中、料理について尋ねると「ここにあったもんを全部使っただけよ。なんもしとらんよ」と言いつつも、丁寧に素材や工程について教えてくださった小原さん。
気さくな人柄に思わず料理人ということを忘れてしまいそうでしたが、ひとつひとつ素材に向き合い、あらゆる手段でおいしさを追求するからこそ、どのメニューにもファンがついているのだと実感しました。「あ~麺が食べたい!」と思ったら迷わず足を運んでみてくださいね。どれを選んでも大正解です。