白飯が止まらない!定食助演大賞5選

2016年は「食堂まきの」「大衆食堂スタンドそのだ」が、2017年には「社食堂」「The Teisyoku Shop」など、次世代を象徴する新興系食堂がオープンした。2018年はそれらが開花した年だった。また「きさらぎ亭」や「かぽね」など、建物の老朽化で閉店を迫られた老舗の復活劇なども印象に残る。定食はどうしてもメインに注目が集まりがちだが、細かい個性は脇役たちの活躍に宿る。2018年印象に残った、白いご飯が進む脇役たちの“助演”が輝く5軒を紹介する。

おかずは生卵のみ!でもお代わりが止まらない:赤坂うまや うちのたまご直売所 赤坂Bizタワー

福岡県内野の養鶏場から採れる卵の専門店。メニューはTKGと卵丼、親子丼のみ。卵殻・卵黄を五ツ星級までグレードアップした高級褐色卵は、割った瞬間の弾力と、太陽のように眩しいオレンジに心酔。TKGの最高峰を味わってみてほしい。熊本産 南関あげのお味噌汁も体に染みる美味しさ。シンプルながら完璧コンビを召し上がれ。

白味噌に和辛子で甘い味噌汁に!:かつくらアトレ上野店

今年は「がらり」や「おさか」など、お味噌汁を得意技とする食堂をいくつか紹介した。味噌汁には懐かしさを求めがちだが、初めて食べた時に「こんな味噌汁食べたことがない!」という味噌汁への概念に新しい扉を開いてくれたのが京都三条のとんかつ屋「かつくら」だ。白味噌の吸い口に和辛子を入れることで味噌本来の甘みが際立つ。とんかつもうまいが味噌汁目当てに食べに行きたくなるほど病みつきだ。

ご飯を何杯もお代わりしたくなる名脇役!鰹のふりかけ:食彩かどた

焼き魚の聖地とも言えるほど、日本屈指のハイクオリティな炭火焼き魚を提供するお店。魚、ご飯、お新香、味噌汁まで非の打ちどころがないほど完璧な定食だ。特筆すべき名脇役は、ご飯にかける鰹のふりかけ! 食べるだけで鰹の風味が鼻から抜けて、旨味が口の中にジュワッと広がる。旨味ヘブンだ!

羽釜で炊いたおひつご飯が主役!:ごはんや 一芯

新米の季節に様々な名産地から一番美味しいお米を厳選。お刺身、焼き魚、揚げ物やお肉の小鉢、お新香、お味噌汁まで、すべてのクオリティが高く、ご飯に合う。個人的にオススメは竜田揚げ。飽きない曜日替わり定食は1,000円と、コスパが高い! 毎日でも通いたくなるハイレベルな定食屋だ。

新潟が誇るブランド米にたっぷりのいくらをかける幸せ!:静香庵

ご飯大好き定食王が選ぶ、今年の新米を食べるならまずここへ!」で新米がおいしいお店として紹介した「静香庵」。新潟のブランド米を週替わりで提供する新潟アンテナショップに併設された隠れた名店だ。こちらの季節によってことなる新潟の名産のいくらをふんだんに使った定食「越後」。今の季節ならプリプリのいくら飯が食べられるので必食だ。