【カレーおじさん\(^o^)/のNewカレー探訪】

夏になるとカレーが盛り上がり、TVや雑誌で取り上げられることも増えるのですが、カレーのお店の方々と話すと「夏はそもそもの客足が遠のくので、特に夏だからといってお店が混むというわけでもない」という話をよく聞きます。暑さで行列店を避ける方も増えますし、意外と人気店へ赴くチャンスの時期かもしれません。

さまざまなカレーを食べて、猛暑と言われる今年の夏を乗り越えましょう!

今月は、

1. 淡路島の野菜にこだわったスパイスカレー
2. 渋谷のグルテンフリー焼きカレーパン
3. 柏のカレーもスイーツも飲み物もおいしいカフェ
4. 京都の名店が手掛けるネオカツカレー

以上4都府県4店舗のご紹介。全国的に要チェックです!

1. kitchen and CURRY 淡路橙店

ほっとする外観

流しのカレー屋としてスタートし、TVなど各種メディアでも話題となり、現在は東京・新代田で店舗を構えて人気の「and CURRY」が、淡路島で新店舗「kitchen and CURRY 淡路橙店」を2026年5月9日に開店しました。しかも東京のお店はスタッフに任せ、オーナーシェフ自身が淡路島に移住したそうです。

素敵な店内

長屋門を改装したお店は和と洋の雰囲気が見事に調和した素敵な空間。固定メニューはなく、その時々の旬の食材をメニューに組み込む形です(この後出てくる鰆も取材時は旬の時期でした)。

ローズマリーと鰆のカレー&サルシフィとポークのキーマの2種(1,700円)

ローズマリーと鰆のカレー&サルシフィとポークのキーマの2種にたまごのアチャール(250円)をつけてオーダー。鰆はカレーの具材としては高価であり、東京ではこの価格では出せないのですが、お手頃価格でいただけるのは淡路島だからこそ。鰆のうまみとハーブの香りが調和して上品なおいしさです。

サルシフィとは白い西洋牛蒡。加熱するとどこか牡蠣を思わせるような深い味わいとなる個性的な食材に豚ひき肉を合わせたキーマもうまみがしっかりとしていて満足度が高いです。

副菜には淡路島で取れた野菜を使用。素材の良さはもちろん、カレーも水が良いとおいしくなると各地で食べるたびに感じているのですが、それもあってか東京時代よりレベルが高いと感じました。

クリームチーズのアイス(380円)

食後に淡路橙とクリームチーズのアイスを。カレーはもちろんアイスも最高なので必食です。

なぜ淡路島なのか聞いてみると「野菜のカレーを追求していくうちに農家さんの近くでお店をやりたいという思いが強くなり、祖父の家が淡路島にあり子供の頃から通っていたこともあって縁のあるこの島でお店をやりたいと思ってこの場所を見つけたんです」とのこと。

東京では予約で埋まることもしばしばの人気店ですが、まだ関西での認知度は高くないこともあってかゆったりと楽しめます。淡路島はカフェ文化もあり、こちらの店舗はドリンクとアイスなどカフェ利用もOKとのこと。

関西の方は特に要チェックですよ!

2. Spicier 渋谷スクランブルスクエア店

神楽坂で人気のカレーパンとチャイのお店「Spicier」が2号店を渋谷スクランブルスクエアの地下に2026年5月31日にオープンしました。

渋谷店限定の焼きカレーパンも

在日インド人の父とも呼ばれるチャンドラニさんと手を組んで作ったインドカレーを使用したカレーパンなのですが、渋谷店限定で焼きカレーパンもあるということで焼きカレーチキンバターマサラと焼きカレーかぼちゃココナッツにスパイスチャイをいただきました。

正統派のバターチキンカレーを味わえるパン

同フロアには他店共有の飲食スペースもあるので買ってすぐに食べることもできます。チキンバターマサラとはつまりバターチキンカレー。本格インド料理店のバターチキンと、一般的なインドネパール系やカフェのバターチキンは別物だと個人的に考えているのですが、こちらのカレーは前者。正統派のバターチキンカレーを包むパンは本店同様もっちりとした食感。米粉とタピオカ粉などを使ったグルテンフリーのパンとなっています(揚げカレーパンの方は小麦粉使用)。

左・かぼちゃココナッツ(490円)と(右)チキンバターマサラ(501円)

かぼちゃココナッツは程よい甘さとスパイス感の融合。食事感覚でもおやつ感覚でもいけて良いです。

スパイスチャイ(651円、セット割引価格596円)

チャイのおいしさももちろん本格的。他にスイーツも充実。揚げカレーパンももちろんあります。渋谷で軽食を取りたい時、あるいはどこかへ差し入れやお土産を買って行きたい時、覚えておいて損のないお店ですよ。

3. DAWNfour

シンプルな外観

カレー激戦区柏の駅西口から徒歩10分ほどの場所におしゃれなカレーカフェが2026年4月25日に開店しました。

明るく落ち着いた雰囲気の店内。カレーもスイーツもドリンクもおいしそうだったので、肉&魚介セットカレーにバニラチーズケーキとアイスコーヒーも注文すると3点セット割引(-200円)になるとのことでお得です。

明るく居心地の良い店内

カレーの内容は季節感などを意識しているそうで、この日のメインはポークビンダルー、海老と帆立のカレーでした。

肉&魚介セットカレー(1,800円)

ポークビンダルーはワインビネガーの酸味がしっかりと立ち、スパイス感は控えめ。さっぱりとしたテイストで、取材日は蒸し暑かったのですがそれを忘れさせるような爽快感もありました。

海老と帆立のカレーはトマト感が印象的。クリーミーさもあるのですがやはり爽やかな仕立て。優しいダルに彩り良い副菜の数々。単体でおいしく、混ぜれば新たなおいしさが生まれるワンプレート。どことなくネパールのダルバート感もありつつ、それともまた違う魅力。聞けばシェフは中目黒の名店「ADI」出身とのことで納得です。

バニラチーズケーキ(730円)、アイスコーヒー(650円)※単品価格

食後のデザートのバニラチーズケーキも素晴らしいできばえ。バニラはほんのりと、それでいて薄くなく確かに感じる絶妙なバランス感。甘さ控えめで良いです。ちなみにスイーツ担当の奥様は「いいだ菓子店」の屋号で長年お菓子の卸などを行っていたとのこと。

カレー、スイーツ、どちらにも言えるのは引き算の具合が絶妙であるということと、最終的なバランスの取り方が素晴らしいということ。全てのクオリティが高いので是非すべて楽しんでほしいお店です。

4. 京都カレー製作所 カリル 市役所店

食べログ カレー WEST 百名店」にも選出された人気店「京都カレー製作所 カリル」が、京都市役所前に2026年4月28日、「京都カレー製作所 カリル 市役所店」をオープンしました。

外観

京都市役所隣にできた「ててまち」の一角にお店はあります。他店舗を見ると京都で人気の飲食店が集まっている様子。店内は本店の雰囲気とも近く明るいカフェ的な内装。こちらはカツカレーにこだわったお店となっています。

京都ぽーくロースカツカレー(1,600円)のご飯小盛り(-50円)

京都ぽーくロースカツカレーをご飯小盛りで、スパイス卵をトッピングして注文。スパイシーでほのかにビターなカレーにはタマリンドの酸味が隠し味となり、京都ぽーくの持つ甘みと見事に調和しています。これだけ五味のバランスが素晴らしいカツカレーはなかなかありません。

卓上には無料トッピング

卓上のキャベツのピクルス、淡路産玉ねぎの醤油ピクルスも本店同様。この2つがカレーにほのかな酸味と違う食感を加え、おいしさが底上げされます。

スパイス卵も程よい火入れで、アチャール液の酸味とスパイス加減がカレーに加わると良い味変となります。

スパイス卵(200円)

辛さも選べますが基本の辛さでも目の下にじんわりと汗がにじむ十分な辛さ。古き良きカレールウのカツカレーと別で、スパイスカレー的なカツカレーをネオカツカレーと一部で呼ばれることもありますが、こちらはまさしくその方向性。

さらに言えばカリルのカレーはスパイスカレーという以上に、古き良きインド風カレーライスの方向性だと個人的に感じているので、そういう意味で温故知新カツカレーだとも言えるでしょう。

※価格はすべて税込

文:カレーおじさん、食べログマガジン編集部
撮影:カレーおじさん