【カレーおじさん\(^o^)/のNewカレー探訪】

個人的な話ですが今月は僕の誕生月。ここまで健康に生きてこられたのもカレーのおかげです。というわけで少しでも多くのカレーをご紹介すべく盛りだくさんの5店舗のご紹介。しかも僕が特にお気に入りのお店ばかりです。

1. 亀戸で出汁キーマ&チキンカレー

2. 岡山は金川でカレーそば

3. 巣鴨でカシコマスやバラやチョイラなど

4. 奈良は玉手で創作和出汁カレー

5. 永福町で南インドカレーとスイーツ

全店舗ブックマーク必須の要チェックです!

1. 虹の仏 トーキョー

大阪カレー界の人気店

大阪カレー界を代表する人気店の一つであり「食べログ カレー WEST 百名店」をはじめ世界的に権威あるグルメガイドでも評価されている超のつく名店「虹の仏」が、遂に東京進出。亀戸の地で「虹の仏 トーキョー」を2026年7月28日に開店しました。しかも本店はスタッフに任せ、オーナーシェフ自ら東京に移住し、お店を切り盛りするという気合いの入りようです。

カジュアルな店内

KAMEIDO CLOCK近くにあるお店はコンパクトながらカウンターとテーブル席もあり、一人でもグループでも使い勝手が良さそうです。

いただいたのは看板メニューである出汁キーマと日替わりの辛口チキンカレーの2種盛り。

出汁キーマと日替わりの辛口チキンカレーの2種盛り(1,700円)

がっつりと出汁のきいたキーマは芳醇かつ深遠。シェフは和食経験もあり、ご本人も「めっちゃ出汁!」と言うくらいに深く強く上品なうまみが身体中に染み渡る絶品です。

チキンもシンプルだからこそごまかしのきかない王道。北インドのカレーをベースとしていますが東インド料理の雰囲気も感じるのが楽しいです。付け合わせに東インド料理であるじゃがいものボッタ(食材をマッシュしてスパイスと合わせたもの)がつくのもよく合います。ちなみにこのボッタは大阪のお店にはなく東京限定の付け合わせ。他にも彩り良い副菜と混ぜればおいしさの掛け算が生まれます。

深く強く上品なうまみ

徹頭徹尾おいしく、食べながら何度も幸せのため息がもれました。個人的にも待望の開店なのですが、今後夜営業も徐々にスタートし、そこでは大阪で営業していた「モダンスパイス虹の仏」でやっていたコース料理も予約制でやっていきたいとのこと。このコースこそ虹の仏の真骨頂だと個人的に思っているので本当に楽しみです。カレー好きはもちろんおいしいもの好きな方は全てチェックすべきお店ですよ。

2. 蕎麦もがみ

そばの名店らしい素敵な店構え

神楽坂で大人気で、さまざまな賞も受賞して連日予約が埋まるそばの名店「蕎楽亭」に暖簾分けを許され、同じく神楽坂エリアで「蕎楽亭もがみ」としてスタートし、こちらも人気だったお店が岡山県に移転。2026年5月20日に「蕎麦もがみ」と店名も新たにスタートしました。

金川駅からタクシーで15分ほどの山の中にあるお店は広々として庭には鯉も泳ぎ、店内にはグランドピアノもあるという絢爛豪華な空間。

奥にはグランドピアノも

神楽坂時代から大好きだったつけカレーそばの十割変更でオーダー。カレー汁は牛から豚に変わり、たっぷりのネギも相まってまた違うおいしさになっていました。存在感のある豚肉はともすると重くなりそうなところをネギの爽やかさでそれを消し、うまみと満足感は消さずに残し、スパイス感も以前より優しくなったのですが、この地の水の良さを考えるとこの引き算こそが正解と思える仕上がり。

つけカレーそば(1,800円)の十割変更(180円)

そして、そのカレーに負けないそば。十割だからこその香りの力があり、そばもスパイスの一つではないかと感じる調和の仕方となっていました。

そばもカレーも水が良いとおいしくなるのですがどちらもまさにそれで、わざわざ行く価値のあるお店となっていました。

豚の甘みとうまみ

既に近隣の方にも愛されている様子で、朝から絶え間なく来客がありました。そばはもちろんですが天ぷらやデザートまでおいしいお店ですので、しっかりとお腹を空かせて行くことをおすすめします。

3. エスニック創作料理 ヌガ NUGA

巣鴨駅前にあるビルの3階で2026年5月1日にオープンした「エスニック創作料理 ヌガ NUGA」。わかりやすく言えばモダンアレンジを加えた創作ネパール料理のお店です。

落ち着いた店内

エレベーターの扉が開けばそこはもう店内。おしゃれで落ち着いた空間となっています。

きのこのチョイラ(780円)

きのこのチョイラからスタート。チョイラとはネパール料理で、焼いた肉をマリネしたもの。羊や鶏が使われることが多いのですがきのこは初めて見ました。ネパールでもきのこが使われることはあるのかネパール人の店員さんに聞いてみると「ありません。うちのオリジナルです」とのこと。

食べてみるとこれが絶品。舞茸のシャキッとした食感とうまみがシンプルなスパイス使いで底上げされていて好みど真ん中のテイスト。きのこ好きなら絶対頼むべき逸品でした。

ジョルチキンモモ(900円)

ジョルチキンモモは、ピーナッツや胡麻、トマトのスープにエディブルフラワーもあしらっていておしゃれ。ネパールでモモのお店をやっていた方が開いたお店とのことなのでレベルも高いです。

ミックスバラ(950円)

〆にミックスバラ。バラとはネパール料理でウラド豆のパンケーキやお好み焼きと称されることもある料理です。ミックスはそのバラの玉子と挽き肉入りで、カシコマス(ネパールのマトンカレー)のグレイビー付き。バラの挽き肉は鶏なのですが、濃度のあるカシコマスをつけて食べれば羊肉のうまみと風味が加わり、スパイシーなマトンハンバーグを食べているような感覚にもなってたまりません。

一工夫がおいしさにつながっているものばかりで期待大の新店舗。他にも気になるメニューが多いので要チェックです。

4. 狛犬 hug me

東京の目黒でスタートし、各地で間借りカレー店として人気となった「狛犬 hug me」が奈良県は御所市で2026年6月21日にグランドオープンしました。

緑に囲まれたエリア

なぜこの場所なのかというと、シェフの奥様の元実家で空き家になっていた場所を、地域の方々の憩いの場として有効活用したいという思いから飲食店としてこの場所でスタートしたとのこと。周りは緑に囲まれたエリアですがJR玉手駅からも徒歩圏内で車が無くても行けるのがありがたいです。

窓の外の緑に癒やされる

東京時代から野菜にこだわったカレーを提供していましたが、場所が変わって水も変わり、だしもリニューアルしたとのことでそれを堪能できる和出汁ぶっかけ山椒豚キーマをオーダー。

和出汁ぶっかけ山椒豚キーマ(1,800円)

鮪節、野迫川の干し椎茸などを使った出汁はそれだけでしみじみと身体においしさが行きわたる上に、輪島市上田農園のミニトマトは糖度17度というフルーツのような絶品。明日香村の下出豆腐がまた驚きのおいしさ。他の野菜もそれぞれ産地から生産者からこだわりぬき、行動力のありすぎるシェフ自ら交渉して特別に分けてもらっているものもあるという豪華さ。

フルーツのように甘いトマト

カレーで2,000円近くするのは高いと思う方もいるかもしれませんが、原価率の高さ、つまり本当の意味でのコスパの良さは全国トップクラスだと言えるでしょう。

普通に考えたら3,500円くらいはとらないと商売が成り立たないレベルなのですが、そこは熱い思いあってこそ。「素材が全部良いんでね、僕は何もしてないんですよ」と笑うシェフ。

しかし、何もしていないことはありません。これだけの素材を集められる能力がある人はなかなかいないのですから。全国的に見ても稀有なカレー。わざわざ食べに行く価値のあるお店です。

5. paccai

カレーカフェのスタイル

昨今カレーカフェという業態が増えていると感じているのですが、2026年5月30日に永福町駅近くでオープンした「paccai」もそのスタイルであり、カレーもスイーツもたいへんレベルが高い注目の新店舗。

それもそのはず。カレー好きなら誰もが知る名店「砂の岬」で長年働いていた方が独立して出したお店なのです。

古民家を改装した店内

古民家を改装した温かみのある店内の雰囲気も良し。黒板にはその日使用している野菜の産地なども書いてあり、こだわりの程がうかがえます。

季節野菜のカレープレートに鰹と実山椒のアチャールをトッピングして注文。

季節野菜のカレープレート(2,000円)に鰹と実山椒のアチャール(300円)

選んだカレーはココナッツチキンコロンブ。バランス良好な味わいで、サンバルは酸味が強めでありつつもそれに負けない野菜の力を感じます。アチャールも強すぎないテイストで満足度をさらに高めてくれるもの。

カレーも素晴らしいのですがこちらはスイーツやドリンクも素晴らしいです。

完熟バナナとカカオニブのアイス(500円)、キャロットケーキ(550円)、水出しアイスコーヒー(600円)

完熟バナナとカカオニブのアイス、キャロットケーキに水出しアイスコーヒーを。それぞれがやはり素材の良さを感じ、最終的な着地点が絶妙でバランスの良さを感じるものばかりです。

「日々食べているそのお野菜がどこからやってきて、どんな人が育てているのか? そんなことを考えながら食べる食事は、自分たちを豊かにしてくれると思います。paccaiで生産者さんに思いを馳せながら、カレーを召し上がっていただけたらうれしいです」と語るシェフ。

まさにそのとおりで食後は幸せな気持ちとなりました。普段外食であまりカレーを食べない方にこそ食べてほしい料理。きっと人生の新たな扉が開けることでしょう。

※価格はすべて税込

文:カレーおじさん、食べログマガジン編集部
撮影:カレーおじさん