【噂の新店】misaki cafe musubi

和田岬の、おにぎり×コーヒーのカフェ

今年6月、兵庫・和田岬、兵庫県立兵庫津ミュージアムのほどに近くに、「misaki cafe musubi」がオープンした。緑に囲まれた、グレー×ガラスのモダンな建物がひときわ目をひいている。

JR西日本、神戸市営地下鉄海岸線、和田岬駅から徒歩6分の場所にある
すっきりとしたミニマムな店内

店は、“こだわりおにぎり”と“自家焙煎コーヒー”の2つのユニットで構成される。それぞれを担当するのは、佐竹光司さんと齊藤仁史さん。佐竹さんは、大阪・堺東の日本料理店「二葉」を実家に持ち、そこで25年間経験を積む中、3年間は3代目として店主を務めた。オーストラリアのクルーズ船での料理経験も持つ人物だ。齊藤さんは、アパレル勤務から一転、廃業予定だったロースターを受け継ぎ、セミナーや検定で猛勉強して焙煎士の道へ。「musubi」から徒歩約5分のところにある「岬の焙煎所」を営んでいる。

左から「小さい時から家で食べ慣れてきたおにぎりを店のクオリティで勝負したい」と話す佐竹さんと「コーヒーは豆の産地、ひき方、湯の温度などアプローチで味が変わるのが面白いですね」と話す齊藤さん

いただけるお料理はこちら!

まずは看板のおにぎりからご紹介。おにぎりに使用する米は、ツヤ、きれいな粒立ち、甘みから丹波産コシヒカリを選択。塩は、海水由来で塩味の輪郭がくっきりしていると感じたシママースを使い、米を炊く段階で塩を加えることで、米の甘みを引き立てる。さらに、千鳥酢をほんの少し加えることで、抗菌効果を生んでいる。「それだけでも味があるが、おかずの邪魔をしない」素朴な日本人のごちそうとしての理想形を追求している。

そんなおにぎり2個に季節の惣菜5品と赤出汁が付くセット「彩」。惣菜は日替わりで、泉州水なす、鮭のみぞれ和え、湯葉ときくらげの炒めもの、魚麺の温泉卵のせ、たたきごぼうなど、素材の持ち味を活かした優しい味わいの品々が並ぶ。

「彩」800円

「彩」で物足りない方は、日替わりの主菜をプラス600円で味わえる。ある日の主菜を以下、2品紹介する。

柚子胡椒を添えた、地元・和泉水産の白焼き穴子。レモンの甘露煮がアクセント
わさびマヨネーズでいただく神戸ポークのヒレ肉のグリル

さらに追加のおかずで人気なのが、京丹波生まれの「超濃厚 赤玉」を使っただし巻玉子。利尻昆布と鯖節、うるめ節の、しっかりうまみの強いだしを使用し、ふくよかな味わいが魅力だ。

「だし巻玉子」400円

続いて、カフェメニューのご紹介。齊藤さんが扱うのはトップスペシャルティコーヒーのみ。自分がおいしいと思うもの、背景がしっかり見える生産者の豆を選び、カフェでは3種を厳選して提供している。エルサルバドルの中浅煎りホットコーヒー(550円)やドミニカ ワイニー浅煎りのカフェラテ(600円)もおすすめだが、夏に最適のメニューを紹介していく。

コーヒーゼリーラテは、はちみつのような香りを持つエチオピアの柔らかいコーヒーゼリーに、浅煎りドミニカのエスプレッソとミルクを合わせた、デザート感覚の食感が楽しい爽やかな一杯。
※その時々で、コーヒーのラインナップは変わります。

「コーヒーゼリーラテ」700円

齊藤さんの出身地、淡路島にある北坂養鶏場の日本在来種の卵を使用。白身までしっかりおいしい、コクのある卵の味をダイレクトに楽しめるプリン。

「ひとしのプリン」500円

「ここでおいしいコーヒーを味わって、まずはコーヒーから興味を持ってほしいですね」と話す齊藤さん。「最終的には、家でもコーヒーを楽しんでほしいです!」とのこと。

リキッドコーヒーやドリップコーヒー、豆の販売にも力を注ぐ

地域の人びとを結ぶ場に

店名の「musubi」には、おにぎり=おむすびはもちろん、人と人を結び、地域とのご縁を結びたいという思いが込められているそう。その店名通り「地域の人びとがゆっくりと過ごせる、“結びの場”としてあり続けたいですね」と話す佐竹さん。夜営業やお弁当の販売も視野に入れているとのことで、今後の展開も見逃せない。

神戸の中心部より車で10分程度なので、少し足を延ばしてみて

※価格は税込です。

文:木佐貫久代
撮影:東谷幸一