群馬でマッキー牧元さんの心を打った2軒とは?
三番ホルモン

夜のしじまに「三番ホルモン」の文字が怪しく光る。
ホルモンはわかるが、三番とは何か? 聞けば、店主が長嶋茂雄さんのファンで店名にしたのだとか。
店内には、長嶋さんの写真が飾られているが、ススにまみれている。同様にテレビのブラウン管も真っ黒になって、ただの黒い箱となっていた。

でも、肉とタレの匂いが店内中に立ち込めていて食欲をそそる。
豚肉と豚内臓の焼肉だぁ! まずは「タケノコ(大動脈)」と「タン」の盛り合わせからいって「ハラミ」と「中トロ(大腸)」の盛り合わせといこう。

つけだれは、自家製ダレにおろしニンニクと唐辛子を入れ、胡麻油に塩とコショウを入れて、さぁいつでも来い。
コリコリしたタケノコ、柔らかくほのかに甘いタンを何度も返しながら、しっかりと焼いたハラミのうまさにむせび泣き、つけダレに唐辛子とニンニクを入れて焼いた中トロで大笑い。

続いて来たぞ。肩ロースとレバーだぁ。肩ロースとレバーはよく焼いてタレにつける。どっちもうまいぞ、まいったなあ。

合間に「ガツサシ」(焼いてもうまい)やきゅうり、キムチもやし、オニオンスライスを食べて、舌をリフレッシュさせる。

まだまだ足りぬと「ピートロ(頬から首にかけてのいわゆる豚トロ)」と「白コロ」を頼む。ピートロは塩を振って、ニンニクをすり付けて焼けば涙。白コロはタレを何度も付け焼きにして食べると、タレの甘さと脂の甘さが相乗する。

ホッピーをガブ飲み、焼酎をゴクゴクあおって大満腹。お勘定は1人3,600円。
豚焼肉の聖地は前橋にあった。こりゃまた、来ちゃうね。


