漆黒の焼きそばに濃厚味噌ダレのまんじゅう……ちょっぴりワイルドな群馬のB級グルメが知りたい!

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“未開の地グンマー”と、ネットでは揶揄されることの多い群馬県。わざわざ説明するのは野暮でしょうが、実際にはごくごく普通の街並みが広がっています。

 

グルメにおいてもマンモス肉などは食べておらず、名物はうどん。マンモスと対比すると少々地味に感じるかもしれませんが「水沢うどん」「館林うどん」「桐生うどん」という群馬三大うどんを代表に、個性的な食文化が根付いているのです。

 

というのも群馬は古くから小麦の名産地。全国4位の収穫量を誇り、うどん以外の粉ものご当地グルメも豊富です。

漆黒、極太、キャベツのみ! 群馬の気迫を感じる「上州太田焼きそば」

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自動車メーカー『SUBARU』系列の工場が点在する太田市。企業城下町として急成長していた高度経済成長期には、全国各地から働き手が続々と集まりました。その際に県外から持ち込まれた代表的な料理が焼きそば。現在までに「上州太田焼きそば」として発達していて、市内の約80店舗で味わうことができます。

 

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お店により個性はさまざまですが、基本的に麺は太め。激戦区だけあり各店独自に改良を重ねたソースを使用しているそうです。代表的なのが1957年創業の「岩崎屋」。麺は極太、具材はキャベツのみといさぎよく、ウースターベースの黒々としたブレンドソースで仕上げる伝統の味わいを守り続けています。

心までホッと温まりそうな郷土の麺料理「おっきりこみ」

群馬では定番の家庭の味となっている「おっきりこみ」。数種の野菜を醤油や味噌ベースの出汁で煮込み、そこに小麦粉をこねて作った極太の生麺を“切り込み”投入します。そんな大胆な調理法から、料理名が名付けられたそうです。

 

出典:ミネラルRさん

 

江戸時代の中頃に石臼とともに普及したという歴史があり、県民の胃袋と心に深く浸透しているのでしょう。その呼称に関しても地域によって微妙に異なるそうで、「おっきりこみじゃねぇ! おきりこみだ!」と熱く主張する県民がいるくらい愛されています。

 

出典:ミネラルRさん

 

ちなみに前橋市と渋川伊香保方面をつなぐ県道15号沿いで、50年近く営業している「おっきりこみのふる里」が「素朴ながらもホッとする味わい」と評判ですよ!

激戦区だからこその切磋琢磨がある! ハイクオリティな「高崎パスタ」

高崎市は人口比率を考えるとパスタ店の数が全国的に多いというパスタ大激戦地区。この街では、パスタ職人たちがしのぎを削る熱き戦い『キングオブパスタ』が毎年開催されています。

 

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2010年と2012年に優勝しているのは、高崎パスタ界のドンこと「シャンゴ」。上州麦豚ロースカツをドカッと盛り付けるなど、パンチの効いたボリュームパスタ(写真上)で人気を集める老舗イタリアンです。

 

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2018年の優勝で大注目なのが「トラットリア バンビーナ」。地元産の野菜エキスをじっくり抽出したブロード(出汁)が決め手の最高傑作メニュー「えびジェノパスタ」(写真上)を求め、行列ができるほどの人気店になっているそうです。


ハフハフしながら食べたい。たっぷりの味噌ダレが食欲そそる「焼きまんじゅう」!

出典:ときなさん

 

群馬県内で「まんじゅう」といえば、みんなが思い浮かべるのは当然「焼きまんじゅう」でしょう。高崎市にある有名店「オリタ焼まんじゅう店」をはじめ、県内の至る所で食べることができます。

 

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プレーンな焼きまんじゅうは、あんこ入りのような県外のものとは違い、味わいは炭火の香ばしさただよう濃厚味噌。小麦粉生地を蒸したフワフワ食感もたまりません。ただし、冷めてしまうとビックリするほど固くなります。

 

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また、「オリタ焼まんじゅう店」では、あん入りも食べることができます。いずれもサイズが大きめなので少々食べにくいかもしれませんが、なるべく熱々のうちに食べてください。そうして口のまわりに味噌ダレが付くのも、焼きまんじゅうの醍醐味なのです。

以上、気になるグンマーFOODのご紹介でした。ネットの情報で抱くイメージほど秘境の地ではないですが、どの料理からも、ちょっぴりワイルドさを感じませんでしたか?

 

文:佐藤潮