巷には「予約困難」な焼肉店がたくさん存在している。口コミやメディアへの掲載など、予約困難となる要因はさまざまだ。本連載では肉バカ・小池克臣さんに早めに押さえておくべき「予約困難予備軍」の焼肉店を焼き方のポイントとともに教えてもらう。
教えてくれる人

小池克臣
横浜の魚屋の長男として生まれるも、家業を継がずに、外で、家で、肉を焼く日々を送る。焼肉を中心にステーキやすき焼きといった牛肉料理全般を愛し、ほぼ毎晩、牛三昧。その様子をInstagramやYouTubeで発信中。著書に『肉バカ。No Meat, No Life.を実践する男が語る和牛の至福』(集英社刊)。公式ブログ「No Meat, No Life.」。

「神泉 ホルモン 三百屋」の新業態店舗が下北沢に進出!
小池さんが一目置く、神泉で人気を博する「神泉 ホルモン 三百屋」の新業態が3月3日にオープン! 最近開発も進み、賑わいを見せている下北沢にできた新店舗「焼肉 三百屋」は、従来のホルモンに加え、焼肉にも力を入れたお店。小池さんが太鼓判を押す新店のおいしさの秘密に迫ってみた。

ホルモン好き界隈から愛され、20年近く営業する「神泉 ホルモン 三百屋」の新事業としてオープンした新店舗は、黒を基調としたインテリアで、若い層のイメージが強い下北沢という街でも落ち着ける雰囲気が魅力。半個室や、6名まで入れる完全個室を完備した全36席で、客単価は約8,000円~と神泉の店舗よりやや大人向けの設定。“お客様が食べたいおいしさの追求”をコンセプトにしている。

本店のようにホルモンのメニュー数も多いが、ホルモン以外の焼肉に力を入れていて、ヒレや赤身などの正肉は雌牛にこだわるなど、高いクオリティに期待値が高い。

小池さん
厚切りハラミの先駆け的存在だったり、完全和牛のタンだったり、鮮度の高いホルモンは折り紙付き。20年以上の信頼がある仕入れ先からのお肉は格別。こちらは焼肉以外もサイドメニューや〆まで、メニューも豊富で楽しいです。
世界進出を見据えた新業態へのチャレンジとは?
店主の三百田さんは焼肉業界歴30年以上のベテラン。大学卒業後、化粧品会社を経て、飲食店をやりたかったという思いから、自身が大好きだった目黒「ホルモン道場 闇市倶楽部」に修業入りし、店長を経て、料理長とともに神泉で独立することに。

今回の新店舗は、ホルモンだけにとどまらず、焼肉に特化した新しいチャレンジ。カンボジアで胡椒の栽培や、東南アジアで飲食店も経営している三百田さんは、海外において焼肉店は浸透しているものの、ホルモンはまだ開拓されておらず可能性があると語る。
その可能性を実現させるための一歩として、焼肉ブランドを今回下北沢に開店し、今後海外進出を目指すステップにしていく予定。だからこそ、真摯に向き合う新店舗への気合いは十分だ。

小池さん
内臓系ホルモンの強みを持っていながら、焼肉にも本気を出しているから、おいしくないわけがない。海外進出を見据えた新業態は、これからの焼肉の可能性をすごく感じます。