【噂の新店】「L’Artisan Moderne」

教えてくれる人

はなとも
日本スイーツ協会認定のスイーツコンシェルジュ。スイーツ専門のライターとしてさまざまなweb媒体で記事を連載中。著書「スイーツ男子はなともの I love パンケーキ」(KADOKAWA)、はなとも監修パンケーキミックス粉、その他、監修商品やコラボメニューなど多数。前職はお花屋さんという異例の経歴を持つ。

今まで以上にお菓子と向き合えるお店へ

外観

学芸大学駅のそばで22年間営業を続け、食べログマガジンでも取材させていただいた「食べログ スイーツ TOKYO 百名店」の常連だったパティスリー「リュードパッシー」。2023年10月に閉店し「フランス菓子の名店が閉店してしまった」と多くの人に惜しまれましたが、2024年6月に、店名を「ラルチザン・モデルヌ」と変えて下目黒に移転リニューアルしました。
場所は目黒駅西口から徒歩約20分。飲食店やインテリアショップが多く立ち並ぶ目黒通り沿いにあります。

シンプルな看板

店名の「L’Artisan Moderne」とは、フランス語で「現代の職人」という意味。昔からある伝統的なお菓子を今の時代でも作っているというありのままを伝えたい。そして職人の手仕事を大事にお菓子作りをしていきたいという思いが込められているそう。

オーナーパティシエ・長島正樹氏

長島シェフは服部栄養専門学校を卒業後、成城学園前の「マルメゾン」や小田原の「ブリアンアヴニール」に勤務し、その後渡仏。パリ、ロワール、ノルマンディー、ピレネー、サヴォワなど、各地方の名店で研鑽を積みます。
帰国後の2001年に「リュードパッシー」をオープン。それから23年後に「ラルチザン・モデルヌ」と名前を変え、リニューアルしました。

店内

新店はカフェスペースがあった前店よりもずっとコンパクトに。それでも、ダークブラウンを基調としたパリのパティスリーを思わせる雰囲気は健在で、扉を開ければフランスにいるかのようです。

ショーケース

ショーケースに並ぶのは、繊細な作りの伝統的なフランス菓子の数々。品数は約8種類と前店よりもかなり少ないですが、パイやタルトは朝に焼き上げ、ほとんどのお菓子は当日の朝に仕上げるというこだわりようです。
「自分が本当に作りたいお菓子にもっと手間をかけたかったんです」という長島シェフ。ショーケースには以前「僕のスイーツスペシャリテ」で取材させていただいたシェフのスぺシャリテ「キャラメル・サレ」もあり、なんだかほっこりした気分に。
伝統にモダンさを融合したシェフオリジナルのスイーツは何度でも食べたくなるおいしさです。

今回はそんな同店のスイーツの中から、シェフがぜひ食べてほしいという3品をご紹介します。