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〈2025 食通が惚れた店〉
昨年に引き続きインバウンド需要は高まりましたが、飲食業界も物価高騰の波に押され、それでも負けずに踏ん張った大荒れの1年でした。
そんな2025年に、グルメ情報を熟知した有識者が惚れ込んだお店や料理についてアンケートを実施。「最も印象に残った店」「3,000円以下のお手軽グルメ」をうかがいました。
今回は、グルメジャーナリストの東龍さんにお答えいただきます。
教えてくれた人

東龍
1976年台湾生まれ。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。ファインダイニングやホテルグルメを中心に、料理とスイーツ、お酒をこよなく愛する。炎上事件から美食やトレンド、食のあり方や飲食店の課題まで、独自の切り口で分かりやすい記事を執筆。審査員や講演、プロデュースやコンサルタントも多数。
2025年のベストレストラン
Q. 2025年、最も印象に残った飲食店と料理を教えてください
A. 「La Maison Confortable」の「カルナローリ熟成米 | クレソン」です
「ピエール・ガニェール」で長年エグゼクティブシェフを務めた赤坂洋介氏がオープンするフレンチということで、同店がクローズすると決まってから、ずっと注目していました。以前からクリエイティビティを発揮されていましたが、ご自身のレストランということで、もっと自由に才能を発揮されているように感じます。

同料理はガニェール時代に密かに人気を博していたリゾットを定番化したものです。1年間熟成させたカルナローリ米は、コクがあって余韻の長い甘みが感じられ、クレソンのピューレは鮮やかな清香があり、北寄貝の磯の香りとの相性も素晴らしかったです。季節によって変わるので今後も楽しみです。







