教えてくれる人

はなとも
日本スイーツ協会認定のスイーツコンシェルジュ。スイーツ専門のライターとしてさまざまなweb媒体で記事を連載中。著書「スイーツ男子はなともの I love パンケーキ」(KADOKAWA)、はなとも監修パンケーキミックス粉、その他、監修商品やコラボメニューなど多数。前職はお花屋さんという異例の経歴を持つ。

東京・学芸大学にある老舗パティスリー「RUE DE PASSY(リュードパッシー)」。伝統のフランス菓子にモダンテイストを取り入れたスイーツは、重厚ながらも繊細でとても魅力的です。中でもミルフィユは、パイ生地とクリームのバランスが絶妙で、何度食べても感動するおいしさ! 訪れたら絶対に食べてほしい至極の逸品です。

自分の味を届けたい。パリの一角のようなお店をオープン

「RUE DE PASSY」は、東急東横線・学芸大学駅から徒歩5分。低層マンションや戸建てが立ち並ぶ閑静な住宅街の一角にあります。

店名の「リュードパッシー」とは、オーナーパティシエの長島正樹氏がフランスの修業時代に最も印象に残った、パリ16区の“パッシー通り”から名付けたもの。「自分のお菓子を通してパリのテイスト(お菓子)を伝えたい。そして日常の贅沢をお菓子を通して届けたい」という思いが込められているそう。

オーナーパティシエ・長島正樹氏

長島シェフは、服部栄養専門学校を卒業後、「成城マルメゾン」や小田原の「ブリアンアヴニール」に勤務し、その後渡仏。パリ、ロワール、ノルマンディー、ミディピレネー、オートサヴォワなど、各地方の名店で研鑽を積みます。そして帰国後、2001年に「リュードパッシー」をオープンしました。

伝統のフランス菓子が並ぶ店内

店内はダークブラウンを基調とした、パリのパティスリーを思わせる雰囲気。その場でも味わってほしいとのことで、10席ほどのイートインスペースが用意されています。

ショーケースには、フランスの伝統菓子である「オペラ」をはじめ、「タルト」や「パリブレスト」など、個性豊かなスイーツがズラリ! 日にもよりますが、約12~15種類のケーキを用意しているそうです。

伝統のフランス菓子にシェフ独自のエッセンスを加えた同店のスイーツ。パリの街並みのような、伝統にモダンさを融合したものを届けたいと思ったからだそう。味と食感に変化を付けて、独自のフランス菓子を生み出しています。また、プラリネやコンフィチュールなどの副材料は自家製にこだわっているそうです。

今回はそんな同店のスイーツの中から、僕が特におすすめしたい、とっておきの2品をご紹介します。