〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。 早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!
即今藤本(京都市役所前)
2024年5月7日、御所南に「即今藤本」が移転オープンしました。寺町二条に構えていた店舗から、さらに御所に近いエリアへの移転です。
即今藤本の藤本宏和さんは伝説の名割烹と言われる「桜田」出身。桜田は京都・四条烏丸にあり、実直で丁寧な仕事の料理が多くの人から支持され、全国から予約が殺到する名店でした。2015年に惜しまれながら閉店。藤本さんはこの桜田で修業し、「京都ホテルオークラ別邸 京料理 粟田山荘」で料理長を務め活躍した後、2018年に即今藤本を寺町二条にオープンしました。
その即今藤本が寺町二条の店を閉め、藤本さんのこだわりが隅々まで詰まった店として移転オープンしました。場所は以前の店舗から歩いて5分ほど、大通りから一本入った路地裏になります。移転後は、料理の写真撮影は禁止となっていますのでご注意ください。
築80年の民家に手を入れて造られたという店舗は、細い路地奥にあり、店内に入ると奥に緑の中庭が見えるという京都らしい造りになっています。
店内には茶道具や書画などが飾られ、内障子や細い木材を使った連子窓なども設けられ、茶室の美を体感できる空間になっています。料理だけでなく空間でも日本の美を感じてもらいたいという藤本さんの思いの表れです。
席数は個室、カウンター席合わせて9席。接待などで貸し切ることもできます。カウンター席からは、あざやかな手さばきで料理が繊細に盛り付けられていく様子が眺められ、料理を待つ間も至福のひとときが過ごせます。
メニューは、季節の料理11品もしくは12品からなる「お昼のおまかせコース」(15,000円、税・サービス料込)と、季節の料理11品もしくは12品からなる「おまかせコース」(34,500円、税・サービス料込)の2つのみ。
いただけるのは、伝統的な懐石料理をベースにしつつ、細部にまで工夫が凝らされた五感で味わう料理。「即今藤本」が何よりこだわっているのが、料理の基本となるだし。使用する水からこだわった繊細な旨みに満ちただしが、同店の奥深い味わいを支えています。
全国から仕入れた魚や肉、野菜など四季折々の旬の食材を使い、細部まで丁寧に仕事を施された逸品の数々は、目も舌も楽しませてくれるものばかり。料理に合うドリンクも日本酒からワインまで、藤本さんが厳選したものがラインアップされています。
店名にある「即今」という言葉は、禅から来た言葉で「この瞬間が大切」という意味があるのだそう。日本の伝統美あふれる京都の路地裏にある一軒で、空間と料理で日本の美しさを再発見してみてはいかがでしょうか。
食べログレビュアーのコメント
『移転前よりも素晴らしく成長を感じる御料理は、もちろんのこと井戸を引き込み美味しい出汁を引き キヌヒカリの美味しさを引き出す炊飯水にも使い、基本的なところから美味しく変化しています。
梅エキスジュースから始まり 冷たい南瓜のスープ寄せ 季節の椀もの(蓴菜、蓮根、魚) 造り三種盛り(鮪、白身、琵琶鱒)穴子の備長炭炙り 銀杏と冬瓜餡かけブルーチーズの玉子豆腐 八寸 鱧の天ぷら 鱧子のせ引き上げ湯葉 ステーキの付け合わせに柴漬け 焼き鮎ご飯(蓮根、万願寺唐辛子)』(fujik943さん)