【噂の新店】かはづ

2026年1月。京都・御所南に、日本料理店「かはづ」が誕生した。暖簾をくぐり店内へ一歩踏み込むと、緩やかにカーブを描くエントランスに引き込まれる。その奥には、吉野ヒノキ一枚板のカウンター席、大きな窓の奥には苔生すシンメトリーな庭が現れる。土壁の温もりと、曲線を描く天井が印象的。床に敷き詰められたタイルは400枚! 一枚一枚、誂えたという職人の手仕事が随所に息づき、静けさに満ちた空間が広がっている。

店主の土田勇士さんの出身は、岐阜・飛騨高山。京都の名店「未在」で14年間研鑽を積んだ料理人。さらに「そば打ちが好きで究めたい」と、桂にあるそばの名店「隆兵そば」へ通い、そばの技術を会得したという。

「茶懐石をベースにした店で学ばせていただいた、その精神性を大切にしたいです」
こうして磨かれた技と精神は、12品からなるおまかせコースの中で静かに花開く。
茶懐石の流れを汲みながら、そばの技や飛騨の恵みも織り交ぜた献立が、ゆるやかな起伏を描きながら展開していく。
