【カレーおじさん\(^o^)/のNewカレー探訪】

新年度です。本連載も今月から「Newカレー探訪」と、タイトルと内容をリニューアル。新しいカレーのお店、そして新しいスタイルのカレーを探して全国各地を探訪していく所存ですので引き続きよろしくお願いします。

第1回は、

1. 東京・亀有のスリランカカレー
2. 神奈川・大倉山の南インドカレー
3. 埼玉・川口の創作インドカレー

の3店舗をご紹介いたします。

1. The Authentic Apartment

亀有駅から徒歩7分ほどの場所に2026年3月5日にオープンしたお店。マンションの1階にあるおしゃれな空間です。

スリランカプレート(1,600円)

看板メニューのスリランカプレートをいただきました。美麗な和皿に美麗な盛り付けのカレーと副菜のワンプレート。しっかり辛く、しっかりと香り高い味わいはまさにオーセンティック。日本人シェフでこの味を出せるのはなかなか難しいこと。副菜には日本人シェフならではの工夫もあり、見た目も味も美しいのです。

外観

チキンカレーのグレイビーはおかわり可能とのことで、普段大盛りにしたりおかわりをしたりしない僕ですが、このおいしさならとおかわり。カラフルな副菜やパリップ(スリランカの豆カレー)とより混ざり合い、渾然一体となり最初から最後までおいしくいただけました。

実はこちらのシェフ、今はなき「ポンガラカレー」の元店長。大阪カレー界のレジェンドである黒田さんに薫陶を受けた方であり、だからこそのクオリティなのです。

その後銀座の「半月」でも店長を務め、「THE CIRCLE」として新橋などで間借りカレー店を営みつつイベント出店なども重ね、このお店を開いたという流れ。

「店舗のトイレまでの通路をギャラリーとして使っていただける方を募集したいです」と語るシェフ。料理とアートを繋げるというのも大阪的な感覚。

ご本人は長野出身とのことですが、お店と並行して「THE CIRCLE」の活動も5月から再開予定というわけで、その動き方もスパイスカレーブームを牽引した大阪のシェフたちによく見られる形。

東京のカレー界に新たな風を吹き込む存在だと言えるでしょう。

2. パロタ

続いては大倉山駅から山の方へ登って10分ほど歩いた住宅街の只中で2026年2月21日にオープンした南インドカフェ「パロタ」。

こちらは同じく大倉山駅の逆サイドで人気となっている「マサラモア」の姉妹店にあたります。

おしゃれな雰囲気の内観

飲食店がほとんどない地域ですが大曽根公園を目指すとその入り口近くに看板を発見。奥まった場所にある小さなカフェはテラス席もあり、中に入ってみると南インドのリゾート地であるケララの雰囲気も感じます。

カフェということでドリンクのみの利用も可能なのですが、食事メニューを見るとパ
食事のセットメニューもあり、主食をパロタかドーサか選び、トッピングとしてカレーやサラダやスイーツ系を選び、ドリンクも選べるという楽しさ。選び方次第で食事にもおやつにもなるというわけです。

パロタセット(1,300円)

パロタセットをカレーとサラダ選択、ドリンクはマンゴーラッシーで注文。まずこのパロタが実においしい。ケララスタイルの層状になったもので上品なテイストです。これに付属のトマトチャトニをつけるだけでも十分おいしいのですが、この日のカレーはチキンキーマだったのでそれもつけてさらに満足度アップ。

メニュー表

既に近隣の方々が随時訪れていて需要の高さを感じましたが、オーナーにお話をうかがうと「まだまだ一般的には知られてないパロタとドーサをより気軽に食べていただきたいと思いカフェを出しました。ランチにはもちろんスイーツにも合うので色々お楽しみ
いただければと思います」とのこと。

パロタのシェフもケララ出身の方。本格的な味をさまざまな楽しみ方で味わえる素敵な南インドカフェです。

3. 山水木

最後は川口駅から歩いて10分ほどの住宅街にできたインド料理を中心としたダイニングバー。というよりは居酒屋と言っても差し支えない砕けた雰囲気が魅力の「山水木」。

外観

カレー好きなら誰もが知る「カッチャルバッチャル」他複数の名店で修業したシェフが、飲み屋をやりたいという思いで独立して2026年1月20日にオープンしたお店です。

夜はおつまみを中心にナチュラルワインも各種そろっています。どれを食べようか悩んでいると「レギュラーのカレー3種のセットもできますよ。おつまみとして食べていただいても良いですし、ご飯やクルチャと合わせて食事にしていただいても良いです」と。

3種のカレーセット(1,500円)とチーズクルチャ(650円)

ならばと3種のカレーセットに、チーズクルチャを合わせて、インド風ウフマヨも追加してオーダー。燻製バターチキン、チポトレティムールキーマ、出汁香るダールの3種なのですがどれもわかりやすいテイストでありつつ、マニアにも面白いと思える絶妙な着地。それぞれベクトルの違うおいしさであり、食べ比べるのも楽しいです。

こちらのチーズクルチャはパロタのような形状。シンプルで軽やかであり、カレーの邪魔をせず寄り添うような味わいです。

インド風ウフマヨ(350円)

そしてウフマヨがまた面白い。ウラドダールを使用した自家製マヨネーズを使ったアチャールとウフマヨの間くらいの着地点で、おつまみに良し、カレーのトッピングにも良し。

一人で行っても明るく気さくなシェフと楽しく会話しつつ飲めるお店であり、近年スパイス料理店が少しずつ増えている川口というエリアにおいても特に注目すべきお店だと言えます。

※価格はすべて税込

文:カレーおじさん、食べログマガジン編集部
撮影:カレーおじさん