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昼から“おいしい”はしご酒! vol.11 吉祥寺編
酒場にも精通し、音楽界の食通としても知られる“グルメ番長”小宮山雄飛さんが教える、昼からお酒を楽しめる店を紹介する連載。まだ明るい時間から飲みはじめ、ランチやおいしいアテを食するのは至福のひととき。一軒だけにとどまらず、また一軒とついはしご酒をしたくなる名店を、食べログでの人気店とともに2軒教えます。連載第11回は、昭和の風情が残る吉祥寺エリアで昼から酔いしれます。
【小宮山さんおすすめの店】いせや総本店

今回、小宮山さんが紹介するのは、井の頭公園の近くにある焼き鳥屋「いせや総本店」だ。小宮山さんが推す名店で、いざ昼飲み!
外まで立ち上る煙と香ばしい匂い! 赤ちょうちんがエモいオープンな店

1928年に創業した「いせや総本店」は、2階建ての120席という大箱の老舗焼き鳥屋。

肉屋として創業し、地元住人に愛され、酒を提供するようになり、その後、現在の焼き鳥屋に変更。

駅から近いこちらが総本店で、井の頭公園に近い支店もあり、計3店を営む。


モクモクと煙が立ち込める焼き場を囲むように、外側に立ち飲みスタイルのカウンター、店内はカウンター席があり、常連客やおひとりさまが多いが、テーブル席には家族やカップルなど、客層も幅広い。

肉ぎっしりのシューマイは、小宮山さんのお気に入り。いまではシューマイで飲むのが流行りだが「昔からここには、シューマイで飲む文化が根付いていた」とは、小宮山さん談。

「いせや」はその昔、肉屋だった背景もあり、現在は肉卸業もしていることから、この令和という時代にも安く提供ができるという、企業努力で低価格が成り立っている。「価格は抑えていますが素材は妥協せず、産地からこだわっています」と店長は語る。

こんにゃくや大根などの野菜と煮込んだ、豚モツ。ついお酒がすすむ味わい。

新鮮さが売りのさっぱりとしたガツ刺し。昔あった「レバ刺し」がなくなり、新たに生まれた人気メニュー。しょうがまたはにんにくが選べる。
平日の昼から賑わいと活気あふれる、焼き鳥の聖地!

つくね、ハツ、ひなどり、シロ。日替わりのおすすめが出てくる、まず頼みたい焼き鳥セット。

備長炭による強火で焼き上げていく、ライブ感あふれる風景もご馳走に。先代からつぎ足し引き継がれる、門外不出の“秘伝のたれ”が、焼き鳥のおいしさの秘訣だ。

焼き鳥に合わせて、2杯目はウーロンハイをオーダー。塩より圧倒的にたれ焼き鳥のファンが多いそう。
昼のみの〆には丁寧に焼いた大きなもも焼きをかぶりつく

焼き鳥は串だけではなく、ボリューム感のある「若どりのもも焼き」も人気の一品。炭火焼きのいい香りが、また一杯飲みたい気分を促進し、つい酒がすすむ。最高の焼き具合に仕上げるコツを店長に伺ったところ「先代から教わったのは、焼肉の焼き方と同じ感覚で、自分が一番食べたくなるようなおいしいタイミングを、自分で見極める」ということだそう。一番いい状態で食べてほしいとの思いが込められているからこそ、長く常連にも愛されるのだ。

「大学時代に来て以来、愛すべき、安くて昔ながらの焼き鳥の名店です。吉祥寺は東口にお店が多いので、西側にあるというのも貴重なんです。公園店もつい通ってしまう、風情と味わいがあります。公園に行くついでに家族やカップルで来てもいいし、ひとり昼飲みももちろんOK。20分くらいササッと食べて帰る人もいれば、2時間滞在する人もいて面白い。昔は常連のおじさんが多かったけど、今は若い人や女性など、ライトな層やオシャレな人も多くて、平日昼からびっくりするくらい大賑わいです。大箱だし入りやすいのも魅力ですね」。小宮山さんが推す、老舗の焼き鳥の名店へ足を運んでみては?



