【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#174】「ジョニーのビリヤニ 神田店」
北陸を代表するビリヤニの名店「ジョニーのビリヤニ」が2024年6月21日、東京・神田に新店舗「ジョニーのビリヤニ 神田店」をオープンさせました。
北陸どころか日本有数のビリヤニの名手と名高いシェフのお店ということもあって、雨の日でも開店前からの行列。その中にはスパイス料理の超名店のシェフのお顔も見え、注目度の高さを感じました。
場所は以前もビリヤニの名店として知られていたものの惜しまれつつ閉店した「ベンガルカレーファクトリー」の跡地。ビリヤニの名店が入れ替わるように入ったのも興味深いです。
ちなみに列は、店頭前の赤いコーナーポストから道路沿いに、店に向かって左側に並びます。開店時刻となり、5名ずつ入店。何しろカウンター5席しかない小さなお店なのです。
この日のメニューは「マトンキーマビリヤニ」1,500円。大盛り(+400円)、「コーラ」400円の注文も可能と口頭で説明がありました。並盛りは具材込みで約350g、大盛りは約450gとのこと。メニューは基本的に週替わりでチキンの週とマトンの週が交互に来ながらフレーバーや辛さを変える形なので、2種類というわけではなく週によってさまざまなビリヤニを楽しめる構成となりそうです。
また、今後リクエストが多ければ小サイズや特盛サイズも考えているとのことなので、希望する方は注文時に確認してみてください。
今回は並盛りにコーラを注文しました。
大鍋で一気に炊き上げるので注文後はスピーディーに盛り付け、配膳。マトンキーマカレーを炊き込んだビリヤニは程よいオイル感。まずはそのまま食べてみるとキーマが所々かたまってハンバーグのようにもなっており、それをかじると羊肉ならではのワイルドな風味がスパイスによって引き立てられ、何とも言えないおいしさです。
羊が苦手という方も少なからずいますが、それは質の高くない羊をそのまま食べた時の印象が強いからなのではないかと感じています。そんな方にこそ食べてほしいのがマトンカレーであり、マトンビリヤニ。特にこちらのマトンキーマビリヤニはマトン嫌いもマトン好きになるであろう、絶妙な味付けだと感じました。
付け合わせのパクチーと紫玉ねぎ、そして濃厚なライタ(ヨーグルトのサラダ)を合わせ、レモンを軽く搾って食べれば実に爽やか。マトンの重厚さも楽しめつつ、味変で軽やかにも食べられるという一皿。見事です。
米自体の炊き具合と香りも絶妙であり、どんな具材でもシェフの腕があればおいしく仕上がるだろうなと容易に想像ができます。
ビリヤニをよく食べる国では、コーラを合わせるのが定番なのですが、それが何故なのかはこちらで試せばわかるでしょう。ビリヤニの味をコーラが底上げしつつ、一旦口内をスッキリさせてくれるので、またビリヤニを食べたくなるという無限ビリヤニの構造が生まれます。と言ってもビリヤニの量は有限。すっかり食べ終わってしまい、余韻に浸りつつ店を後にしました。食べ終わった時点ですぐまた食べたくなるような後を引くビリヤニです。
小さなお店ですがテイクアウトも可能。回転も早いので多少並びがあってもくじけず並んでみる価値があるクオリティの高さです。シェフからお言葉もいただきました。
「今まで通販で冷凍のビリヤニを購入されていたお客様、百貨店催事やカレーイベントで当店をご利用いただいていたお客様、大変お待たせいたしました。ジョニーのビリヤニ、東京・神田にできました。フルコンディションで作る炊き立てのビリヤニを是非ご賞味ください!」
フルコンディションというのがポイントですね。各地の百貨店などの催事出店も精力的に展開しているお店なので食べたことがある方も少なからずいるかと思いますが、やはり実際の店舗で食べるのが一番おいしく感じます。
石川県は野々市の本店、そしてこちら神田店、さらには7月24日に富山店もオープン予定と乗りに乗っている大注目の名店。今後行列が長くなることも予想されるので、早めに行ってその味を体感することをおすすめします。
※価格はすべて税込