〈遠くても食べたい味〉
年間の外食は1,500軒以上! 令和のグルメ王、浜崎龍がわざわざ旅をしてでも行く価値があるお店を紹介します。今回は、石川県金沢のロイヤルミルクティーとスパイスカレーを楽しめる店「飄逸(旧:スパイス食堂飄逸)」です。
教えてくれる人
浜崎龍
グルメメディア「TERIYAKI」や国内最大規模のグルメオンラインサロン「TERIYAKI美食倶楽部」の運営を行う、テリヤキ株式会社の代表を務める。大学生時代から幅広く食べ歩きを行い、ラーメンから高級フレンチまで年間1,500軒以上も飲食店を巡り歩く。ジャンル問わず、日頃全国の「おいしい」を求めており、北海道の端から沖縄、はたまた世界中まで飛び回る。レストランとのイベント企画も手がけ、飲食に対する新たな可能性を日夜見いだす。メディア掲載、マガジンハウス「Hanako」など。
飄逸
石川県金沢市中村町にある「飄逸」は、2018年7月にスパイスカレーの専門店としてオープンしました。
東京から移転してきたこのお店は、独自のブレンドスパイスを使った奥深い味わいのカレーで知られています。カレーももちろんおいしいのですが、私が訪れた際に特に印象に残ったのは、常温で提供されるミルクティーでした。
飄逸では、常温で提供されるクラシックミルクティーから季節限定のフレーバーまで、多様なミルクティーを楽しむことができます。その中でも特に興味を引かれたのが、メニューに記載されていた「ミルクティー」の文字です。
常温で提供されるミルクティーは、クリーミーで柔らかな味わいで、ほんのりと甘く、素敵な香りを感じられます。常温であることで、紅茶本来の繊細な風味を堪能することができました。 また、常温のミルクティーとスパイスカレーの意外な相性の良さにも気づきました。ミルクティーのまろやかさが、スパイスの風味を引き立て、カレーをより一層おいしく感じさせてくれるのです。
店主に話を聞くと、常温のミルクティーへのこだわりが伝わってきました。常温で提供することで、ミルクティー本来の味わいを楽しんでもらいたいという思いがあるそうです。 同店で出会った常温ミルクティーは、新たな魅力を教えてくれました。スパイスカレーとの組み合わせが秀逸なだけでなく、ミルクティー単体でも非常に楽しめる奥深さがあります。
金沢を訪れた際は、ぜひ飄逸へ足を運んでみてください。スパイスカレーももちろん絶品ですが、常温ミルクティーの魅力にも触れていただきたいです。きっと、ミルクティーの新たな可能性を発見できるはずです。