目次
食通が見いだした、今月の新店
新しいお店がどんどん出店し、ますますの盛り上がりを見せる飲食業界。「気になる店が多すぎてどこの店に行ったらいいかわからない!」という人も多いのではないでしょうか。
そこで、グルメ情報に精通している方々に、最近訪れた新店に関するアンケートを実施。特に注目している「今月の新店」について教えていただきました。
今回は、さまざまなフードメディアで活躍する編集者・ライターの中森りほさんが推薦する「カルボ 渋谷店」を紹介します。
教えてくれる人
中森りほ
飲食Webメディアの編集を経て2017年よりフリーライター。「食楽web」「Foodist Media」「Hanako.tokyo」などで毎月各地を訪れ、ホテルや飲食店を中心に取材、撮影、執筆。フードアナリストの資格も持つ。
今月のベストワン
Q. 直近で行った新店の中で、特におすすめしたいお店を教えてください
A. 「カルボ 渋谷店」です
中目黒の人気スペインバル「スペイン料理Pablo」や、学芸大学の人気バル「囲炉裏バル カルボ」を手がける由利拓也オーナーのお店が、渋谷に新しく誕生したと聞きうかがいました。由利氏はスペイン・バルセロナの一つ星レストラン「Restaurant Els Casals(エルスカサルス)」「alkimia(アルキミア)」、三つ星レストラン「Lasarte Barcelona(ラサルテ バルセロナ)」などで修業を積み、 「国際パエリアコンクール」日本大会で2年連続準優勝し、日本代表に選ばれた実力者です。
学芸大学の「囲炉裏バル カルボ」は薪火や炭火を使った料理をメインで提供していますが、渋谷にできた新店は、一つの鉄板で肉も魚もダイナミックに調理するスペインの大衆的な食文化である「プランチャ(鉄板焼き)」にフォーカスしています。福岡の名フレンチ「Restaurant Sola」などで研鑽を積んだ根津直樹シェフが腕を振るっており、フランス料理のエッセンスも感じられます。それなのにメニューの内容や価格は、手の届きやすい居酒屋仕立てなのがうれしいところ!
Q. 「カルボ 渋谷店」でおすすめしたいメニューを教えてください
A. 「白レバーとハツのコンフィ山葵風味」650円です
フランスの伝統料理コンフィに、ワサビの爽やかな辛さを加えた料理です。白レバーとハツなどの鶏内臓肉は、天草大王という熊本地鶏を使用。トロッととろけるレアなレバーに、プリッと弾力のあるハツの食感が楽しいコントラストを生んでいます。
「ハラミのステーキとフォアグラスペイン風玉葱ソース」2,200円もぜひ注文していただきたいプランチャ料理。世界タパス大会で審査員特別賞を受賞し、「囲炉裏バル カルボ」でも人気の「鮮魚のパリパリ包み揚げ」も外せません。洋食居酒屋と謳うだけあり、ナチュラルワインだけでなく、レモンチェッロを使った「カルボサワー」650円をはじめとしたサワーやビール、ハイボールなどの気さくなドリンクが脇を固めています。
※価格はすべて税込