〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!

marble(東京・都立大学)

写真:お店から

2024年1月、都立大学駅から徒歩2分ほどの場所に「marble(マーブル)」がオープンしました。「マーブル」をコンセプトに、伝統的と現代的どちらの魅力も感じられる料理の数々を提供します。

手掛けるのは、外苑前のワインバル「+ebi-ro(エビイロ)」、モツ酒場「kogane(コガネ)」、自由が丘ネオイタリアン酒場「ニショク」、池尻大橋のイタリアン「+ruli-ro(ルリイロ)」など、おおよそ2年に1店舗のペースで自分たちがおいしいと思う料理や居心地の良い空間をブレずに創り続けている株式会社コローリ。オーナーの山口高志氏と渡部武志氏は共に株式会社WDIの出身。山口氏は料理人として、食べログ イタリアン TOKYO 百名店に選出されている北参道の人気店「トラットリア タンタボッカ」など多くの店の立ち上げに関わり、ソムリエ資格のある渡部氏は銀座のミシュランガイド掲載店「アルジェントASO」などで、店舗立ち上げやマネジメントに携わってきました。経験豊富な2人がタッグを組んでつくり上げてきた店舗はどこも評判で、新店舗もオープン当初から注目を集めています。

内観 写真:お店から

同店は、オフィス街や繁華街よりも、人の暮らしが根づくエリアであること、駅近・路面でありながら人混みが気にならず、隠れ家のような雰囲気もある場所を探す中で、都立大学に理想のロケーションを見つけ出店を決意したそう。今後10年先も続く店を目指す新たなイタリア料理店として、創造性のある新しいイタリアン「NEW」と、古き良きイタリアン「RETRO」の2つの料理から自由に選べるプリフィックススタイルが魅力です。

店内は大理石のカウンターや作家のドライフラワーをあしらうなど、明るく入店しやすい雰囲気です。6名程度が利用できるスタンディングコーナーのほか、グループ利用できるテーブル席、ひとりでも気軽に立ち寄れるカウンターなど20席を配置。さまざまなシーンに対応できる使い勝手の良いお店になっています。

写真:お店から

「冷前菜」「温前菜」「パスタ」「メイン」は、「NEW」と「RETRO」それぞれ3~5品を用意。プリフィックスでコースのように組み立てるのも、単品でオーダーするのも、ゲストが自由に選べるスタイルになっています。

フレーグラ タコの煮込み 写真:お店から

注文が入ってから肉をたたくという「和牛のカルパッチョ」(1,800円)や、モツを主体とした居酒屋「kogane」を運営していることから、新鮮な内臓肉が手に入るこの店ならではメニューが並びます。他にも、サルデーニャ島のつぶつぶパスタをアレンジした「フレーグラ タコの煮込み」(2,000円)や「じゃがいもジュリエンヌとカラスミ レモン」(1,400円)など興味をそそるメニューが並びます。また、ナポリ名物のフライスナック「ゼッポリーニ」(600円)や、シチリア島のスイーツ「カンノーリ」(800円)など、手軽なおつまみやドルチェも充実。

アルコール類も豊富 写真:お店から

ドリンクは「ザ・生ビール プレミアム・モルツ 香るエール」(700円)や「生レモンサワー」(650円)などの定番から、ドクターペッパーやカルピスなどポピュラーな清涼飲料水の味を、酒や割材を組み合わせて再現したユニークな「OTONAカクテル」(6種各800円)、ノンアルカクテル(3種各800円)、ノンアルドリンク(各種700円)まで豊富なラインアップ。

20年以上もナチュラルワインに携わっているという渡部氏がセレクトする、生産者の顔が見える、量産できない本物のナチュラルワインは売り切りスタイルで、行くたびに新しいワインに出会えます(グラス950円~、ボトル6,000円~)。また古酒にもこだわり、ブームに流されない本当のワイン好きがわざわざ訪れたくなるような仕掛けになっています。細いニードルをコルクに差し込むことにより、キャップシールをカット、コルクを抜くことなく、ボトルの中のワインを注ぐことができる特許テクノロジーを使用した「CORAVIN(コラヴァン)」を採用して、ワイン全般の品質管理も徹底。

タリアッテレ 和牛ラグー 写真:お店から

通常のメニューブックによるオーダーテイクのほか、紙の使いまわしを回避するため、コロナ禍で始めた二次元コードを利用したオーダーシステムも導入。表示価格は2名分となっており、人数に合わせてあらかじめ個別に盛り付けてサーブするなど、大皿から取り分ける手間や、おいしさをそこなわないための配慮がうれしいですね。もちろん、ハーフサイズにも柔軟に対応してくれるので、一人でも食事を楽しめます。

ヴォンゴレビアンコ 写真:お店から

2月19日からランチもスタートし「MARBLE LUNCH」は前菜3種盛り合わせと自家製燻製バター・パン、スープ、選べるパスタを5種類用意。満足感の高いランチでこちらも人気が出そう。

さまざまなシーンで活躍しそうな魅力溢れるイタリアン。通いたくなること間違いなし、おすすめの新店です。

食べログレビュアーのコメント

牛ハラミ炭火焼き 写真:お店から

『優しさと温もりを感じるデザインの店内。
美味しい料理、美酒を堪能しながら、友人との会話が弾みまくりました。
✳︎
食べたいものが多すぎて迷いましたが、今回は下記3品をオーダー。
他も全部食べたい。
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・和牛のカルパッチョ¥1,800-
・魚介のリゾット ¥2,200-
・牛ハラミ 炭火焼き ¥3,600-
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カルパッチョは、新鮮さがめちゃくちゃ素晴らしかったです。
チーズとのバランスもバッチリで、唸る美味しさでした。
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リゾットは、提供された瞬間に歓喜到来。
お米の柔らかさ加減が僕は一番好きなタイプでした。
柔らかすぎずお米本来の味わいを一粒一粒感じれる存在感。
海老もイカも上質な味わいでした。
✳︎
牛ハラミは上品な味わい。
ミディアムレアでいける肉質、
そして火の通り具合が料理人の腕前の凄さを感じ取れました。
✳︎
ドリンクにもワクワクが。
OTONA  COCKTAILというポカリスエット、桃の天然水を使ったカクテルが斬新でした。
ワインは全てナチュラルワインを用意しておられて、品揃えもセンス抜群。
様々なシーンで活躍しそうです。
✳︎
渡部オーナーがいらっしゃって、神レベルの接客を体験させてもらいました。
オーナーの人柄がリレーションしているスタッフみなさんの接客レベルの高さとチームワークがすでに卓越していました。
繁盛店になること間違いなしです』(植田仁さん)

カニ、ホタテ、エビのコロッケ 濃厚ビスクソース 写真:お店から

『今年1月オープンというほやほやのお店ですが、お客さんで盛況です。
お店の前で待ち合わせしていたら、覗いていく人もけっこういました。
周辺住民の方も気になっているようですね。

~Food~
創造性の『ニュー』と伝統的な『レトロ』の二つのスタイルから『冷菜』『温菜』『パスタ』『メイン』を選んでいく形になります。
一品をあらかじめ取り分けた状態で提供してくれるのは地味にありがたいです。

◆選べるディップとトルティーヤチップス(ワカモレ・鱈のペースト)
スターターとしてまずはこちらから。
ディップソースはワカモレ/クリームチーズ/チリコンカン/鱈のペーストから一人一つ選べます。
ワカモレは王道の味わいで、お店のスタッフのおススメは鱈のペースト。
この鱈のペーストはレモンの爽やかな風味が面白く、おススメなだけある美味しさでした。

◆カニ、ホタテ、エビのコロッケ 濃厚ビスクソース
温菜からこちらを選択。
蟹爪のコロッケの中は魚介の身がぎちぎちに詰まってます。
そこにこれまた魚介の旨み濃厚なビスクソースを絡めていただけば、もう口の中が美味しさ爆発です。
甲殻類大好きな人は絶対に食べた方が良い一品ですね。
付け合わせの芽キャベツがこれまた美味しかったです。
余ったビスクソースはトルティーヤチップスにすくって残さず美味しくいただきました。
こちらを注文するなら、みなさんもチップスは残しておいた方がいいかと。

◆魚介のリゾット
供された時点でいい香りが漂ってきて、美味しさを確信。
はぁ~美味しい……
ヤリイカ・ムール貝の出汁がたっぷり染みこんだリゾットに殻ごと食べられるソフトシェルシュリンプが香ばしくて、美味しさにため息が出ます。

◆牛ハラミ炭火焼き
表面しっかりで中はレア目の美しい牛ハラミです。
かけられているのはマルサラ酒のソースでトッピングは生胡椒。
甘めのソースがハラミの旨みと絡み合い、極上の美味しさです。
そこに生胡椒がピリリとアクセントを与えてくれて、とても満足する一品でした。
添えられたプチヴェールのフリットもパリパリとした食感で美味しかったです。

◆カンノーリ
最後のデザートはカンノーリを。
こちらのは親指大の可愛らしいサイズが2本、供されます。
中のクリームはレーズンバターを彷彿とさせる味わい。
いままで食べたカンノーリとは異なる感じでしたが、こちらのお店のものも美味しかったです。

~Drink~
◆スパークリングワイン(フランス ロワール/シュナンブラン)
◆OTONA カルピスソーダ
◆OTONA ファンタグレープ

ドリンクは最初にスパークリングワインをいただき、そのあとは『オトナカクテル』なるものを。
カルピスソーダはカルピス感は薄めでしたが、ファンタグレープはしっかりファンタグレープって感じです。
他にも『桃の天然水』や『ドクターペッパー』などもありましたので、興味ある人はぜひトライしてみて下さい。

~Summary~
『新しさと懐かしさが混ざりあうマーブルなお店』というコンセプトどおり、ニューとレトロを楽しめるお店になってますね。
そして姉妹店同様どの料理も美味しく、お酒は見た目も楽しめる面白いドリンクも揃えていて、とても満足なお店でした。
一皿の分量が2人でシェアするのが適量なので今回はこの品数でしたが、もっといろんな料理食べてみたかったですね』(kmrさん)

※価格はすべて税込。

※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額等を掲載しております。 営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

文:佐藤明日香