マグロ使いに感服する3種の握りと、頬張る喜びに満ちた「マグロリアン」
うれしいのはコースを頼むと大トロ、中トロ、赤身3種が味わえることだ。同店ではマグロはやま幸、米彦から、それ以外のネタは大力商店、マルツ尾清から魚を卸してもらっている。
この日のマグロは青森県三厩産。金目鯛に続き、大トロ、赤身、中トロの順に供された。この日の大トロは蛇腹ではなく霜降りで、くどさのない適度な脂ノリで、白シャリの酸と合わさった時に最高潮のうまさが広がる。
マグロはどれも、そのツヤツヤと輝く姿、握りのフォルムに惚れ惚れとする。赤身にはちょっとした味付けのサプライズがあるのでお楽しみに。中トロはストレートに脂の甘みと口溶けの良さを楽しんで欲しい。
そして、マグロ好きならずともぜひ追加でオーダーして欲しいのが、名物「マグロリアン」だ。「スター・ウォーズ」好きの店主が「マンダロリアン」と、向かいの「ラーメン二郎」ファンの愛称である「ジロリアン」にかけて名付けた一品だ。マグロを女性でも食べやすいよう太巻きではなく、中巻きサイズにしており、満足感を追求し2つ供される。さまざまな部位を細切れにしたマグロをたっぷり巻き込んだ「マグロリアン」を頬張れば、多幸感に包まれるはずだ。
つまみにもなるガリ、「みかちゃんの玉子焼き」も見逃せない
「マグロリアン」と同じく人気を誇るのが「みかちゃんの玉子焼き」だ。みかこさんの家直伝のレシピで作られただし巻き玉子で、巻きすで楕円形にすることで、適度に密度がありながらもふんわりジューシーな味わいとなり、箸休めや〆に食べたくなる。
山本さん
ブロックに切られたガリもつまみっぽくて好きです。
寿司と合わせるのは姫生姜を雜賀の赤酢で漬けたガリだ。日々醸造の微発泡「日日 山田錦」や飯沼本家の「甲子」など、寿司との相性を考えた日本酒が常時3〜6種類そろうので一緒に楽しみたい。
三田という町で“みか”ちゃんと“た”かしさん夫妻が営む「鮨 三か田」。すでに多くの食通を“味方”にしつつあるので、ぜひ予約をして訪れてほしい。