〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。 早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!
JULIA(東京・外苑前)

2023年7月に開業11周年を迎えたイノベーティブレストラン「JULIA(ジュリア)」。おいしいもの好きの間で抜群に評価が高い、知る人ぞ知る名店です。そんな「JULIA」が2023年11月1日に移転し、これまでカウンター席だった店舗から2フロアを使う店舗へと規模も拡大し、新たなスタートを切りました。

「JULIA」はシェフのnaoさんとソムリエの本橋健一郎さん夫婦が営むレストラン。2012年に開業した本橋さんの地元、茨城での「本橋ワイン食堂」を経て、その後、2017年、恵比寿で「JULIA」をオープン。恵比寿の店舗をいったん閉めた後、渡米し、二人そろってニューヨークにあるミシュラン一つ星獲得店「GRAMERCY TAVERN」で修業し、腕を磨きます。帰国後、2019年、外苑前に再び「JULIA」をオープン。そして、今回のリニューアルオープンに至ります。

新店舗は1階がラウンジ、2階がカウンター8席とテーブル22席のダイニングという構成。ラウンジはビンテージ家具を配置した大人がくつろげる空間で、ダイニングはライブ感あるオープンキッチンを中心にモダンなデザイン。お一人様のディナーからハレの日のお祝いまでさまざまなシチュエーションで楽しめるレストランになっています。

メニューは、コース料理とアルコールまたはノンアルコールのペアリングを合わせた「OMAKASEコース」35,000円のみ。1階で軽く食前酒を楽しみ、その余韻と共に2階に訪れ、ディナーがスタートするという趣向です。

naoさんが作る料理は、フレンチをベースに自由な発想で作られた独創的な料理。食材には本橋さんの出身地であり、創業の地でもある茨城県産を中心に、ポップアップレストラン「#旅するJULIA」で巡り合った日本国内の旬の食材がふんだんに使われます。「#旅するJULIA」とはレストランを営む傍ら、日本各地のレストランとコラボして展開してきたイベント。そこで出会ったその季節に一番おいしい野菜やフルーツを使い、酸味を使い分けた同店ならではの料理が供されます。

「JULIA」と言えば、その絶妙なペアリングを楽しみにしている人も多いはず。アルコールペアリングは日本ワインに限定し、料理に合ったワインがセレクトされます。料理に寄り添い、調和し、味わいを引き出すペアリングは「さすが」と評判です。
もう少し飲みたいという人には、1階のラウンジでバーフードや世界から集めたワインを楽しむことができます。

今回の移転は「自分たちが表現したかったことを表現するため、自分たちに言い訳できない状況を作ろう」という思いから生まれたのだそう。これまでも、そしてこれからも国内外の美食家を魅了するレストランとして注目を集める一軒になることは間違いありません。