〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。 早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!
DEMETER’s Table(京都・京田辺)
2023年10月20日、JR学研都市線京田辺駅から2分ほどの場所にイタリアンレストラン「DEMETER’s Table(デメターズ テーブル)」がオープンしました。
オーナーシェフの下司(げし)真也さんは、京都のみならず全国的に人気のイタリアン「イル ギオットーネ」で21年間腕を振るい、各支店の立ち上げにも携わってきた実力派シェフ。“料理人のM-1グランプリ”とも言われる「DRAGON CHEF」近畿エリア予選に店を代表して出場。その活躍ぶりを目にした方もいらっしゃるかもしれません。
そんな下司さんが地域、社会貢献に広くつながる店になればという思いでオープンしたのが「DEMETER’s Table」です。場所は、世界的に活躍する安藤忠雄さんが設計したマンション「アカデモス レジデンス」1階。打ち放しコンクリートがスタイリッシュな建物の中に一歩入れば、木材が内装にふんだんに使われ、明るく温かみのある空間が広がります。木製の棚には書籍が置かれ、その前に置かれているのはグランドピアノ。音楽と文化、そして美食が交差する体験ができる空間になっています。
席数は32席。カウンター席とテーブル席が用意され、1人でふらりときてワインとおいしい料理を楽しんだり、大切な人たちと会食したりとさまざまなシチュエーションで楽しむことができます。
「海に近いレストランが海産物を提供するのと同じく、農作物が採れて、すぐの距離で提供できる場所」という理由で京田辺という場所を選んだという下司シェフ。地元・京田辺で採れる瑞々しい野菜のおいしさを生かした本格的なイタリア料理がいただけます。また、北イタリアへの熱い思いがあるというシェフ。北イタリアの魅力は、地域性に特化したワインで伝えたいとも語ります。
料理はコースまたはアラカルトで注文が可能。同店おすすめのメニューがコースの初めに提供している旬の野菜のスープ。滋味豊かな野菜の旨みをストレートに感じられるスープで、塩味のある生ハムを合わせるとさらに味わいが引き立ちます。
アラカルトでも頼める「トリッパの煮込み」。トリッパは牛の胃袋のことで、トマトソースやワイン、ハーブ、スパイスなどとやわらかくなるまで煮込みます。下処理をしっかりとしたトリッパは、やわらかく、少し残った食感とのバランスが絶妙。内臓系が苦手な人にも食べてもらいたい一品です。
11月にはピアノリサイタルが開かれるのだそう。日常の生活を豊かにしてくれる、そんな体験ができるレストランになりそうです。
食べログレビュアーのコメント
『かぼちゃスープと生ハム
甘味の強いバターナッツかぼちゃのフライに温かいかぼちゃのスープというより濃厚で甘いペースト状のソース。小松菜の新芽を添えて。心地良い甘味が日頃の疲れを癒してくれる。
サーモンと酒粕ソース
軽くある火入れされた生っぽく仕上がったサーモンに酒粕のソースと緑色の蕪のソース。サーモンの火入れは最高で旨味が滲み出るよう。
牛ホホ肉の赤ワイン煮
牛ホホ肉を柔らかく煮込んで、パルミジャーノレッジャーノで仕上げた蕩ける料理。牛ホホ肉に敷かれたレンズ豆の煮込みが絶妙に絡んで豊かな味わいに変化する』(7070JAZZさん)
『前菜は、カボチャのピュレと生ハム、濃厚なお味で生ハムとの相性も◎、鮭とムール貝の酒粕ソース、酒粕のソースが秀逸で鮭の火入れも中々◎、ポルチーニ茸と里芋のパスタは、ポルチーニと里芋のハーモニーが未知の味わいでしたが、中々良い組み合わせ』(ベル山さんさん)