〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。

鮨 りかく(東京・麻布十番)

2023年10月、麻布十番駅から徒歩7分ほどの場所に熟練の技が光る伝統の江戸前鮨を堪能できる「鮨 りかく」がオープンしました。大将の大塚章央氏は、18歳から鮨の世界に入り、食べログ 寿司 TOKYO 百名店にも選出されている銀座の老舗「銀座ほかけ」の大将の元で長らく修業を積み、腕を磨いてきました。鮨職人歴30年目の集大成として、独立。美食家だけでなく全ての人に最高のお鮨を握りたいという思いや、鮨文化の伝統を継承し次の世代に残していくことの大切さを感じでおり、日本の鮨文化を守るために同店をオープンすることになりました。

写真:お店から

伝統と現代文化を併せた新しいお店として発信していく地として、ミステリアスであり、様々な高級店が並ぶ麻布十番は最適だと考え、この場所に出店を決意。住宅地である一方で、食事をする場所として申し分ないブランド価値があり、多方面にわたり食事を楽しんでいただけるポイントが揃っているのも魅力だったそうです。

写真:お店から

外観はシックに、内観はモダンで高級感のある室礼でお客様をもてなします。黒を基調とし、落ち着いた木目と豪華絢爛とも言える真鍮作りが混在する空間が、特別な時間を演出。敢えて白木を使わず、板は最高級アフリカンチェリーの一枚板を使っており、モダンな雰囲気と合わさり最高なハーモニーで鮨を愉しめます。日本の伝統を重んじる「和」と、革新的な「モダン」の調和は、唯一無二のデザイン。美しいカウンターに客席は8席あり、プライベート感のある個室は6名まで使用できます。

高品質なネタを提供

おすすめは、現在提供中の「開業記念おまかせコース」30,000円で、養殖は一切使わず、全て天然物に拘り江戸前鮨を体現しています。
大塚氏が毎日豊洲市場に足を運び、少しでもいいものを皆様に届けたいと仲買人との信頼関係を築き上げ、仕入れた魚は高品質で鮮度抜群。

熟練の技が光る


また、一品にも力を入れており、和食割烹を食べながら鮨を堪能できると好評を得ています。コースは四季に合わせてメニューを変更し、それに伴うお皿やお花、置物含め全て空間デザインを意識しており、最高の室礼で食事を愉しんでいただけるよう心を込めて店づくりをしています。

もちろん器にもこだわり、佐賀県伊万里鍋島焼、有田焼などを扱っています。200を超える窯元に大塚氏自ら足を運び、窯元と2年を超え打ち合わせをし、特注で作ってもらう凝りよう。特に人間国宝『井上萬治』を多く採用しており、有田400年の歴史と鮨のコントラストが一級品。94歳を迎えた熟練の技による白く美しい器が料理の鮮やかさをよりを際立たせます。器と鮨に思いを宿し、味だけでなく目でも感動していただきたいという大塚氏の思いが感じられます。

鮨や一品に合わせたアルコール類も豊富で、日本酒だけでなくワインのペアリングも楽しめます。今までにない意外性のあるペアリングで、和食とワインの新たなマリアージュを堪能してください。ハレの日にはワンランク上のシャンパーニュを、特別感のあるロブマイヤーのグラスで味わうのも素敵ですね。

特別な入店方法で、非日常へいざなう
特別な入店方法で、非日常へいざなう   写真:お店から

同店は2024年5月1日以降に完全会員制に移行するため、よりミステリアスでかっこよく、誰もが一度は行きたくなるような店づくりを体現できていると自負。サービススタッフの装いも、男性スタッフはタキシード、女性スタッフはスーツで、細部にまでこだわったサービスを行います。記念日などの大切な日に利用したい五感で楽しめる鮨店、完全会員制になる前に、足を運んでみてはいかがでしょう。

※価格はすべて税込。

※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額等を掲載しております。 営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

文:佐藤明日香