だんだんと肌寒くなってきましたね。温かいご飯が食べたくなる季節です。土鍋で炊いたご飯を食べる機会は、家ではなかなかないので、ぜひおいしいお店で土鍋ご飯を味わいましょう!

1. お米メインの和食店

米福

恵比寿にあるお米をメインにしたお料理屋さん、その名も「米福」。店頭ののれんにも米俵! 日本人なら誰もがうれしい、お米のおいしいお店です。

「お昼のコース」2,800円を注文すると、まずは土鍋で炊いてくれるご飯を5種類の中から選びます。今回はもっちり系の「飯野さんのミルキークイーン」を選択。

写真:GENIUS AT WORK

特製の萬古焼の土鍋で炊き立てのご飯。蓋を開けると、湯気と共にふわーっとお米の香りが舞い上がってきます。お米の一粒一粒が立っていて、見るからにおいしそう!

写真:GENIUS AT WORK

ということで、実においしいご飯ですが、1合はちょっと多い……という人もご安心を。残ったお米は持ち帰り用に塩むすびにしてくれます! お米一粒まで無駄にしないのが日本人の基本です。

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2. 確かな技術力とセンスがあふれる日本料理店

東山無垢

ご主人の三島立己さんが代々木の日本料理店「高瀬」などで6年間修業後、横浜「日本料理 鶴寿」の料理長に就任し、7年間勤め上げ、満を持しての独立を果たした中目黒の「東山無垢」。

写真:佐藤潮

コースの締めに出てくるのが、炊き立ての土鍋ご飯。この日は「しらすと茗荷の炊き込みご飯」です。お米は、粒が大きく、甘みがあり、もちもちとした粘りと軟らかさのバランスがとれた「龍の瞳」を使用。これをだしで炊き、茗荷と大葉、しらすと胡麻をのせています。

写真:佐藤潮

さっくりと混ぜれば、しらすの程よい塩加減と茗荷や大葉の爽やかな風味が渾然一体。お腹がいっぱいでも、つい食べすぎてしまいそうなほどあっさりといただけます。家庭でも手に入る身近な食材を使いながらも、組み合わせの妙で立派な割烹の一品に仕立て上げるセンスも心憎いですね。

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3. 焼肉店のさっぱり土鍋ご飯

焼肉一七三 向山

恵比寿にある「焼肉一七三 向山」の店内は、焼肉店とは思えないほどおしゃれで落ち着いた雰囲気です。店長の中田さんによれば、同じく恵比寿にある本店には芸能人もたびたび訪れるものの、オープンなカウンター席のみのため、個室を望む声があったそう。そこで、ゆったり食事を楽しめて接待などにも使える店を新たにつくろうということで、2022年5月に同店をオープンしました。

写真:ジェイムス・オザワ

お店のおすすめは「和牛ヒレ土鍋ごはん」4,500円。蓋を開けるとまずゴロゴロ入ったダイス状のヒレ肉に圧倒されますが、意外にも味わいはさっぱりです。「締めに召し上がっていただくので、しつこくならないように、赤身のヒレ肉を使っているのと、牛肉の出汁を使った炊き込みご飯には、香味野菜とともにしょうがを混ぜ込んであります」(中田さん)。混ぜた後もヒレ肉の存在感は十分です。

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4. 1カ月程度で変わる季節メニューを楽しめる

酒膳さめしま

大井町駅から西大井駅方面へ徒歩6分ほど、光学通り沿いにあるのが山本憲資さんがおすすめする「酒膳さめしま」。お店は調理担当の鮫島大志さんと、女将で唎酒師の鮫島智世さんのご夫妻で営んでいます。

写真:溝口智彦

料理はコースのみで、一番人気のフルコース11,000円(サービス料別)は料理7品に土鍋ご飯と香の物、止椀、甘味。1カ月程度でコース内容が、季節のメニューに入れ替わります。

写真:溝口智彦

コースの中でも山本さんがイチオシするのが「シメの土鍋ご飯」です。この日は定番ながらも人気が高いという、かやくご飯(五目ご飯)が登場。食材はかやくご飯として一般的な絹サヤやニンジン、シイタケ、ゴボウ、油揚げ、コンニャクなどですが、白米と同程度も入っています。これらの食材をごま油やたっぷりの日本酒、みりんと薄口醤油で炒め煮にして、一番出汁で炊いた魚沼産コシヒカリと合わせました。

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