コスパも満足度も最高。こだわりが詰まった逸品に舌鼓

昼に味わえる、握りのクオリティの高さに驚く

新子。丁寧に仕事がされており、繊細なうまみ、独特の香り、苦みがシャリと絡まって口の中で広がる。江戸前の粋、技が詰まった一貫

昼も夜も握りは同じ構成となっている。新子、胡麻と塩でいただく新イカ(スミイカのこども)、春子鯛にはおぼろを挟み、マグロの赤身、トロ、平目にそのエンガワを添えた握りに、穴子、縞エビ、玉子、蒸し鮑、最後に鉄火とかんぴょうという流れ。時期や仕入れたネタの状態に合わせて酢での締め加減、煮切りの量などを微調整し提供する握りは頬張るたびにうまみと香りが際立ち「むふぅ」と鼻息荒くなること必至。夜はさらに刺身、焼き魚、茶碗蒸し、越前そばなどが加わる。

イカ。塩のみでなく、胡麻をあしらうのが髙はし流。胡麻の香りがイカの甘みを引き立てつつ、心地よい食感のアクセントを添える。もう一貫と頼みたくなる
小型で、桜のような美しい色合いの春子鯛
「とば屋酢店」の「さくら酢」
駒込名物として考案した春子鯛。酢には年に1度、期間限定でしか販売されないさくら酢を、年間分購入して使用する。淡白な味わいにさくらの香りが色気を添える。通年食べられるのがうれしい
平目に切り込みを入れ、そこにエンガワを入れてひとつのネタとして握る。淡白なうまみと脂のりの良い味わいが一度に楽しめる。アイデアだなあと思わせる一貫だ
寶にぎり 7,260円(税・サービス料10%込) ※お昼食は12:00〜15:00(木曜日は12:30〜15:00)にて提供
 

武智さん

握りを存分に堪能したい。江戸前の仕事を味わいたい。そんな時にはこちらです。丁寧に仕事がなされた寿司はおいしく、寿司のことを聞けば、楽しげになんでも答えてくれる親方との会話も魅力です。