エスニック好きは必食!オーダー推奨の2品をご紹介

「モーラムゲーンオム」は小松菜、白菜、そして店名にちなみ「ラム」が入ったスープ(よく使われるのは鶏)。タイの醤油を使ったシンプルな味付けながら、野菜の滋味、ラム肉の旨み、脂の甘みがじんわりと溶け出し、そこに唐辛子の辛みも加わって、クセになる味わい。必ず注文するお客も少なくないそうだ。

「モーラムゲーンオム」900円

「スパイシー塩辛」は店オリジナルの一品。イカの塩辛に刻んだ唐辛子、にんにく、玉ねぎ、パクチー、レモングラス、ライム果汁を混ぜ合わせたもの。塩辛と唐辛子がこんなに合うなんて! とうれしい発見。ハイボールやビールによく合う。

「スパイシー塩辛」610円
 

武智さん

どれも肉や野菜など素材の味わいがしっかりと感じられ、後から唐辛子のピリリリとした辛さがやってきます。しかもその辛さが素材のおいしさを引き立ててくれるので、辛さは必要不可欠な要素。辛いのは苦手という方も、弱めでいいので辛味を加えてもらうことをおすすめします。

現地では定番の卓上の味変調味料も活用を!

卓上に置かれた4つの瓶は、現地で定番の調味料。料理を自身の手で好みの味にカスタムできるようになっている。グループで楽しむときは、料理を辛さ弱めで注文し4つの調味料で味変すれば、みんながおいしく食べられる辛さに。

手前から時計回りに唐辛子を入れたナンプラー、砂糖、粉唐辛子、酢&唐辛子

酒店とあるようにクラフトビール、メコンウイスキー、自然派ワイン、サワー類と多種を揃える。今回はそれらと合わせて楽しみたい料理を紹介しましたが、グリーンカレー、ガパオ、パッタイなどご飯類も充実しています。個人的にはそれらも辛口仕上げで食べたいですが、辛さ控えめでも十分に美味。渋谷の片隅にある、小さくておいしいタイ王国にぜひ出かけてみては?

※価格は税込。

撮影:山田大輔
文:武智新平、食べログマガジン編集部