【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#128】「Spice and Vegetable 夢民」
かつて西早稲田駅近くに連日行列を作る大人気カレー店がありました。その名は「夢民」。と言っても西早稲田駅ができるずっと前から行列店であり、当時は高田馬場駅から15分近く歩いて通ったものです。
シャバシャバでスパイシーなカレーに野菜や卵を炒めた具材を合わせるスタイルは斬新で、インスパイアされたお店も増えたほどカレー界に影響を与えたいわば古豪なのですが、フランチャイズ展開からその終了、そして本店閉店からお台場のフードコートに復活。しかしそちらも閉店してしまうという紆余曲折を経て、遂に虎ノ門の地で装いも新たに「Spice and Vegetable 夢民」として復活したのです! めでたい!
一見渋さも感じる料亭のようなファサードですが、店内に入ってみると緑が印象的なカフェのような雰囲気。タッチパネルで注文します。
まずは名物の「ポパイカレー」1,100円を。辛さやご飯の量もタッチパネルで選べるということで、辛さは5(30円追加)、ご飯は少なめ(20円引き)で。このあたり好みにカスタマイズできるのもうれしいポイントです。
たっぷりのほうれん草とトマト、そしてトロトロな火入れの卵。それをすべて包むスパイシーなカレー。今食べてもこれぞ夢民と思える個性を感じる、まさに時代を問わないおいしさです。
そして今回の店舗は店名に「ベジタブル」がついているとおり、野菜にも力を入れています。野菜の数によって値段も変わるのですが「20種の野菜カレー」1,700円にポークをトッピング(200円)、辛さは3(20円追加)のご飯小(20円引き)でオーダーしました。
規格外野菜を積極的に使用しているというその姿勢も現代的。形が良くなくとも味や栄養には問題ありません。ご飯の上にたっぷりのった色とりどりの野菜。この上にカレーをかけて食べます。
それぞれの野菜の味を引き立てるようなカレー。ポークが加わることによって満足度も上がり、身体が喜ぶようなおいしさ。こちらのカレーは昔の夢民の印象とは少し違うものでしたが、新たなチャレンジということでしょう。老舗の名に甘んじることなく攻めていく姿勢も素晴らしいです。
虎ノ門エリアはカレー激戦区であり、すぐ近くに行列店もあるのですが、ここもその仲間入りしそうな気配。
古いカレーファンにとっては懐かしく、新しいカレーファンにとっては新鮮な温故知新的カレーライス。かつて他の場所の夢民で食べたことがある人も、まだ食べたことがない人も、カレー好きなら必食です。
※価格はすべて税込