〈秘密の京都〉
国内外からも大人気の都市、京都。
飲食店の数も多く、限られた観光の日程で一食たりとも失敗したくない食いしん坊は事前リサーチも大仕事。そこで、京都在住の食通や、何度も京都を訪れているグルメな京都通に“とっておきのお店”を教えてもらいました。
教えてくれる人
高橋 綾子
フードパブリシスト。国内外ファッションブランドのプレスとして従事した中で肥えた“食”へのこだわりは、その後の素晴らしい人々との出会いと相まっていつしか人生そのものに。その間に培った食のデータと人脈を武器に“喜ばれるレストラン”の発掘に勤しむ日々。おいしいものしか喉を通らない不思議体質。
どんな人におすすめ?
今回は「一人旅か友人との旅行」を想定して選びました。
朝ごはんはここで決まり!
「シュイロ」の「湯葉たま丼」
高橋さん
今年の3月にオープンしたオールデイダイニングのこちら、京都の朝食難民の救世主となりました。朝食といえば「卵」は必須アイテム。使っているのは京都美山で平飼いされ、美山の良質な湧水と自家製の餌と京野菜を食べて育った「うちゅうの夜明け」という高級卵。その卵を使った料理やスイーツが朝からいただけます。初めてならば卵の味がいちばんわかるTKGが食べられる「平飼いたまごの朝定食」か「シュイロ八寸御膳」をぜひ。でもちょっと食べ過ぎ飲み過ぎたなという時は「湯葉たま丼」をおすすめします。「京・美山ゆば ゆう豆」の汲み上げ湯葉を出汁と一緒にかき玉にしたとろっとろの餡がご飯にかけてあります。ひと口食べると優しい味がじんわりと胃に染み渡り「ハァ〜」っとため息が出てしまいます。生姜も効いて体もポカポカ。
高橋さん
この朝食で前日の暴飲暴食がリセットされるのでテイクアウトで「出汁オムレツサンド」を。“おいしい”は食材が語ります。