【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#112】「Curry Kitchen CACA」

僕は毎日毎食カレーを食べているのですが、それを話すと「太らないの?」と聞かれることも少なくありません。カレーは太るものという認識があるからでしょう。実際は太りやすいカレーと太りにくいカレーがあります。昔ながらのルウで作るカレーは油も小麦粉も多く使いますし、揚げ物と一緒に食べたりすることも少なくないので、そのようなカレーは当然高カロリーで太りやすいのですが、南インドのカレーやスリランカのカレーには野菜も多くヘルシーで低カロリーなものもあり、そのようなカレーは逆に太りにくいカレーとなるわけです。

いずれにしても基本的にカレーは油を使ってスパイスの香りを引き出す料理ですから、油は控えめにはできてもゼロにすることはなかなか難しいです。ゼロにすることはできても味が悪くなってしまいがちだからなのですが、その油を使わずに作ったという最強のダイエットカレーを高田馬場で見つけました。

店名は「Curry Kitchen CACA」。間借りカレー店が入れ代わり立ち代わり入る場所で2023年3月にオープンしたお店です。新宿ゴールデン街や高円寺という間借りカレー激戦区で営業していたお店が高田馬場に移転した形になります。

こちらの「NOライスヘルシーカリープレート」1,000円がそのダイエットカレー。油を使わずに作ったという豆カレーに、温玉、鶏胸肉トッピング。ご飯の代わりに豆腐が盛り付けられています。502kcalというのもうれしいのですが、さらに凄いのは一皿でたんぱく質が60.52gも含まれているということ(いずれもお店調べ)。

「NOライスヘルシーカリープレート」

減量をする際に特に気をつけないといけないのは、筋肉量を減らさずに体脂肪率を下げるということなのは意外と知られていません。食べる量を減らすダイエットは、体重は落ちやすいのですが、そこで落ちているのは脂肪以上に筋肉であることが少なくないのです。筋肉が落ちると基礎代謝が落ち、リバウンドしやすい体になってしまいます。リバウンドせず健康的に痩せるためには、たんぱく質をしっかりととりながら脂質と糖質を抑えること。これが実に難しいのです。

特にカレーは先述したように油が必要不可欠。糖質はご飯を少なくすればその分減るのですが、油を減らすことが難しい中、こちらのカレーは油は使わずだしを使うことによって味の深みとスパイスの香りを調和させ、満足度の高いカレーに仕上げているのです。

豆のホクホクした食感も良く、低温調理でしっとりとみずみずしく仕上がった鶏胸肉がたっぷりとのるので食べ応えもあります。豆カレーと豆腐で植物性のたんぱく質、鶏胸肉と温玉で動物性のたんぱく質、どちらもバランス良く大量に摂取できて、カロリーが低いという夢のようなカレーなのです。

チーズやスパイス爆弾をプラスして味変
トッピングのスパイス爆弾

変化を出すためにチーズトッピング(100円)したり、スパイス爆弾(100円)を追加したりすれば飽きずに何度も食べることもできます。スパイスをデスソースで丸めた球を、だしでといてカレーや具材に少しずつかけていくと、辛さのみならずほのかな酸味も加わって良い味変となります。

とにかくこのカレーは発明と言っても良いレベル。ダイエッターのみならず体を鍛えているトレーニーにもおすすめです。

「カツカレー」にハンバーグとチーズをトッピング

もちろんダイエットが関係無い方には、欧風カレーもあればスパイスカレーもあります。がっつりいきたい方は欧風カレーベースの「カツカレー」1,000円に「ハンバーグ」200円とチーズをトッピングしてカロリーを気にせずお腹いっぱいカレーを楽しんだり、月替わりのスパイスカレー2種(たけのこと豚の醤油バターキーマ、ヨシキリザメのフィッシュカレー)を「あいがけカレー」1,300円として食べてみたり、さまざまなニーズに応えてくれるお店です。

「あいがけカレー」

僕自身色々と食べたのですが、やはり一番気に入ったのはNOライスヘルシーカリー。ちょっと食べ過ぎてしまった翌日や、トレーニングをした日に食べると罪悪感もなく、実際にカロリーも低いのでとても良いです。

シェフは俳優になることを夢見て上京し、演劇活動のかたわらさまざまな飲食店でアルバイトをする中、カレー専門店で働いていた際にカレーもアートだと衝撃を受けてハマり、カレーの道へ方向転換したという方。元俳優だからこその体型管理の意識から生まれたダイエットカレーとも言えるでしょう。

ダイエッター、トレーニーでカレー好きな方、要チェックですよ!

※価格はすべて税込

写真・取材:カレーおじさん\(^o^)/

文:カレーおじさん\(^o^)/、食べログマガジン編集部