【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#111】「げつようび」

間借りカレー激戦区の高円寺においていち早く間借りカレー店として人気を博し、江戸川橋など他の場所でも営業を増やし、各地で人気となっていた「月曜スリランカカレー」が「げつようび」と店名も新たに、スリランカのお正月である4月、久我山の地で独立オープンしました。

商店街の中にとけこんだお店ですが、2階にスリランカの国旗があるので遠くからもわかりやすいです。カウンターメインでテーブルも少しある店内。開店早々に満席となり、行列もできていて注目度の高さがうかがえました。

メニューは日替わりの「スリランカプレート」1,200円〜をメインに、アチャールやデザート、ドリンクも充実していてお酒も楽しめる構成。何しろ今回は間借りではなくご自分のお店ですから、月曜日のみならず他の曜日も、昼のみならず夜も営業しているのです(日・月が昼のみ、金は夜のみ、火・土は昼夜営業)。

「スリランカプレート」

この日のスリランカプレートはカトゥリに盛り付けたえびカレーとカシューナッツカレーに、ご飯にかかったポークカレーとパリップ(スリランカの豆カレー)のカレー4種。副菜も色とりどりの野菜を使ったものが一皿にのった豪華なもの。

シェフが現地で習ったというオーセンティックなスリランカ料理がベースになっているのですが、塩味も程よく強すぎないスパイス感で調和のとれた仕上がり。この辺りはシェフ自身がスリランカに行った際に食べて体調が良くなり、それをきっかけにハマッたというスリランカ料理のヘルシーな部分にしっかりとフォーカスを当てているからこそでしょう。

副菜は茄子のモージュ(甘味と酸味が特徴の揚げびたしにも似たスリランカ料理)が細切りになっているのが個性的であり、食感も良くておいしいです。

「たらこのアチャール」

「たらこのアチャール」400円も非常に面白く、そのまま食べて良し、カレーと混ぜて良し。和の要素も上手に使うシェフのオリジナルの個性が光ったものでした。

食後に「ワタラッパン」(スリランカのココナッツプリン)400円と「キリテ」(スリランカのミルクティー)400円も。

「キリテ」

ワタラッパンはスマイルに見える装飾で可愛らしく、キリテも穏やかな甘みでどちらも癒やされるような味です。

「ワタラッパン」

各地で間借りカレー店やコラボ営業を精力的に取り組んでいたシェフ。いつから独立店舗の構想があったのか聞いてみると「実は昨年末くらいにふと思い立ち、家族からも応援してもらえたので本腰入れて探してみたらとんとん拍子にここが見つかったんですよ」とのこと。

飲食店の場所探しは本当にタイミング次第で、何年も見つからないという話も少なからず聞く中、こんなにスムーズにオープンできたのはシェフのポジティブな明るさと人柄あってこそでしょう。

今後も別の場所でのコラボ営業などは不定期でも継続していきたいとのことなので、こちらの新店舗をメインにこれからの活動にもますます目が離せませんね。

※価格はすべて税込

写真・取材:カレーおじさん\(^o^)/

文:カレーおじさん\(^o^)/、食べログマガジン編集部