虫が苦手な方は閲覧注意!

「もしよければ試してみてください!」
そう言って差し出されたお皿には……アリさんが!!

長野県産のアリ。一度冷凍して解凍している

さすがはノーマのホスピタリティ。私たちががっかりしている様子を見て特別に用意してくださったのだ。少し勇気はいるが、食べないわけにはいかない。

「アリがとうございます」。

そう唱和して命に感謝しながらいただく。噛んだ瞬間、口の中にレモングラスのような風味が広がる。この小さい体のどこに潜めていたのかと驚くほどの爽やかさ。この酸味はアリが体内に持っている「蟻酸(ぎさん)」という物質によるものだそう。希有な食体験をすることができた。

夢のような3時間はあっという間に過ぎた

ノーマでしか食べられない食事はもちろん、スタッフの皆様の温かいおもてなしに心が満たされた3時間。自分の想像の範疇を超えた体験をすると、人はこうも感動するのか、と大変勉強になった。

心残りは現地スタッフの方がにこやかに話しかけてくださるのに「ナイス」「ベリーグッド」くらいしか返答できなかったこと。学生時代にきちんと勉強してこなかったことをこの日初めて後悔した。またいつか日本に来る日を心待ちに、英語も少し勉強しておこうと思う。勉強意欲すら掻き立てられる、そんな素晴らしい体験ができたことに感謝でいっぱいだ。

現在予約は満席、公式サイトよりウェイティングリストの登録はできるよう。もし興味がある方は今すぐ登録を。プラチナシートをゲットできるかも?

撮影、文:食べログマガジン編集部