日本の海の幸に感謝!

「伊勢海老」

待ってました! 伊勢海老! 最高な伏線回収!

こちらは蒸し上げたあとに花の香りを移したオイルを塗って炭火焼きにしているそう。伊勢海老の下にはスモークしたかぼちゃのペーストが潜んでいて、口に入れると味わいが変化して噛むたびに幸せを感じることができた。

人生イチ美しき〆の土鍋ご飯

「緑米と薔薇」

土鍋の蓋を開けた瞬間ふわっと香るバラと米の香り、そして目に飛び込んでくる美しき花びらたち。使用する米は「緑米」という古代米で、黒米や赤米と同様に縄文時代に中国から伝わったとされている。

玄米さながらの香ばしい味わいとバラの華やかな香りがこれまた不思議なほど合う! あまりのおいしさに2杯ほどおかわり。私たちのテーブルの土鍋は一粒残さずすっからかんだった。

デザートなのに、しじみ?

「柚子ソルベと貴醸酒」

「柚子のソルベです」と供されたこの一品はどう見ても……しじみ……。あまりにも完成度が高すぎる。こちらはじじみの型を取って表面は炭で黒くしているそう。

下に敷かれた貴醸酒のジュレが柚子の香りと合わさって非常に爽やかな食後感。なぜしじみなのかはわからないまま、デザートの1品目は終了。

コースのフィナーレを締めくくる

左から「苺とお餅」「カニステル」

可愛らしい見た目のイチゴの茶菓子は、ドライストロベリーの中に求肥とキャラメルを忍ばせたもので、イチゴ大福感もあり。右手のカニステルは沖縄エッグフルーツのピューレを甘酒で煮詰めている。

今回訪問する前にインスタグラムで「ノーマ京都」の投稿をしている人を散々見あさり、カニステルの上にアリさんが乗っていることを確認し、心構えしていたのだが、少し拍子抜け。スタッフの人に「今回アリさんは出ないんですね!」と聞くと「アリはびっくりされる方も多かったので、事前リクエストがあった時のみお出ししているんです」とのこと。ちょっとホッとしたような残念なような、そんな気持ちでお茶を楽しんでいると……。