〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!
麺屋 寛(東京・高井戸)
2023年1月、高井戸駅から徒歩16分ほどの場所、旧環八沿い、荻窪一丁目バス停留所目の前に「麺屋 寛」がオープンしました。煮干しが利いたボリューム満点の絶品ラーメンで人気の「永福町大勝軒」で10年間修業した草野氏が独立し、大勝軒とは違う独自のラーメンを提供しています。天然素材にこだわった優しいラーメンが、ラーメンフリークの間では、既に話題になっています。
店内はスッキリとしていて清潔感があり、木目調の温かみを感じられます。まっすぐ伸びたカウンターには客席が6席あり、奥には4人掛けのテーブルが2卓配置されています。明るく広々としているので、女性一人でも入りやすい雰囲気です。
主なメニューは「醤油らー麺」880円と「塩らー麺」880円の2種類です。「らー麺」の具材はせせらぎポークのロース肉チャーシュー、メンマ、海苔。醤油には刻み青ねぎ、塩には白髪ねぎと紫玉ねぎ、柚子皮がのっています。その他、プリプリの肉ワンタンが4つ入った「ワンタン麺」醤油・塩 各1,180円、せせらぎポークのロース肉と豚バラチャーシュー、2種が楽しめる「チャーシュー麺」醤油・塩 各1,180円、肉ワンタン・せせらぎポークのロース肉・青森県坂本養鶏の卵を使用した味玉が入った盛りだくさんの「特製らー麺」醤油・塩 各1,300円があります。
麺は三河屋製麺製で、醤油は中太縮れ麺でモチモチの食感、塩は春よ恋100%の細麺と、味に合わせ使い分けています。同店で特筆すべきはスープで、阿波尾鶏、老鶏丸鶏、鶏ガラ、豚背ガラ、片口イワシや宗田節などの煮干しや節に、玉ねぎや生姜などの香味野菜を利かせた清湯醤油スープは、一口飲めば身体に染み渡るようなおいしさです。旨味を凝縮した深みのある淡麗スープはキレがあり、芳醇で、やみつきになりそう。醤油ダレはさまざまな醤油をブレンドし、節や干し椎茸、羅臼昆布で構成しているというこだわりです。
駅からは少し離れていますが、化学調味料無添加のおいしいスープが既に人気になっているラーメン店。訪問の際は時間に余裕をもってお出かけください。
食べログレビュアーのコメント
『「特製醤油らー麺」1300円
大判肩ロースにワンタン、味玉、メンマ、海苔。
ちなみにデフォに入る豚バラチャーシューは特製には入りません。
スープはアッサリ軽く節の上品な旨味。
優しくもまろやかな出汁がストレスなく染み渡ります。
煮干しも使用していますが、見た目も味も修行先とは違うベクトル。
モダンなタイプのスープで、尖らない魚介とオイルのバランスもリッチです。
麺は国産小麦を使用した三河屋製麺の平打ち太麺。
モチモチで密度が濃く、スープとの相性も良いです。
チャーシューは上州せせらぎポーク肩ロースの低温調理。
極薄でも肉自体の旨味が濃く、一瞬「牛」かと思うほどです。
ワンタンも肉の味を重視したタイプ。
乾燥から戻したタケマン本気のメンマがゴリッとしてかなり好みです。
流行りのタイプと言えばそうなのですが、出汁の抽出や肉の処理が修行の成果でしょうか。
派手さよりも質実剛健な旨さを感じます』(デイルス・マイビスさん)
『醤油スープにバラ肉とロースのチャーシュー、ネギ、めんま、海苔。
まずはスープからいただくと、鶏の旨味とスープから滲み出る甘味を感じました。
出汁は、阿波尾鶏、丸鶏、鶏ガラ、豚ガラの動物系、煮干しや節、香味野菜の効いたスープ。返しは椎茸、昆布などとのことです。
麺は、三河屋製麺製で、醤油は中太平打ち麺です。(塩は春よ恋100%の細麺)
こちらすすり口が非常によく中太なのにするりと入って行く美味しい麺。
もちろん小麦の風味もばっちりですよ。
具材は、肩ロース低温調理が大判で柔らかくこれは中々に美味しい。豚バラチャーシューが5枚入っていてこちらも甘味があるお肉でしたが、肩ロースが1枚なのは残念なぐらい美味しかったです。めんまは、さくっと歯切れも良く味付けも優しいもので、こちらも美味しくいただけました。肩ロースのチャーシューおすすめですが、特製かチャーシュー麺じゃないと入らないみたいなので食べたい方はぜひ!
改めてスープをいただくとやはりバランスが良く、甘味の後の後味もすっきりしていてとても複雑な味わいと思いました。修行先とは全く違うコンセプトながら素晴らしい完成度でした』(addict.さん)
※価格はすべて税込。
※チャーシューは「せせらぎポークのロース肉」に変更になりました。