〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!

DRAQUIRE(神奈川・鎌倉)

写真:お店から

2023年3月に鎌倉駅から徒歩5分ほどの鎌倉・裏小町に、七里ヶ浜で人気を集めていたレストラン「DRAQUIRE(ドラキア)」が移転オープンしました。イタリア・ミラノで幼少期を過ごした山田尚立シェフは、南青山のイタリアンの名店で「食べログ イタリアン TOKYO 百名店」にも選出されている「イル テアトリーノ ダ サローネ」、新宿の人気フレンチだった「ミッシェル・トロワグロ」、飯田橋のミシュラン二つ星を獲得したイノベーティブ・フュージョン「INUA」を経て、白金高輪の隠れ家フレンチ「OREXIS」にてヘッドシェフを務めます。その後、2021年5月に鎌倉の七里ヶ浜で「DRAQUIRE」をオープン。鎌倉に移転した新店舗でも、様々なジャンルを経験した山田シェフだから作れる、フレンチをベースにしつつも国籍にとらわれない創作料理を提供します。

写真:お店から

店内は、鉄と木とコンクリートを組み合わせ、それぞれの深みある質感が調和した開放的で落ち着きのある空間になっています。作り手の顔が見えるライブ感のあるカウンター4席、テーブル席、テラス席、全17席で、シーンによって使い分けられるのもいいですね。

メバル パプリカ ブイヤベース 写真:お店から

幼少期から青年期の間、ヨーロッパ各国で過ごした時間を糧に、山田シェフが地元鎌倉・三浦・湘南野菜、相模湾の魚介類、日本の豊かな自然が育てたジビエなどをふんだんに使用した、季節感溢れるこだわりの料理を、世界各国から吟味したワインと共に楽しむことができます。地産地消を大切にし、幾重にも味をレイヤードさせた料理は、見た目、香り、食感、味わいと、さまざまな感覚で楽しめます。一枚の皿をキャンバスに見立てたアートのような盛り付けが、心まで満たされる贅沢なひとときをさらに充実したものに。

鴨 ビーツ
鴨 ビーツ   写真:お店から

ランチで人気の「5 Dishes」4,980円は、シェフが厳選した旬の食材をふんだんに取り入れた、前菜2品、パスタ、メイン、デザートのコースです。香味野菜の食感が楽しい「ホワイトアスパラのブランマンジェ」など、見た目も美しい料理が楽しめます。また、ランチに合わせたペアリングも用意。料理をたっぷり楽しみたい人には「7 Dishes」7,500円がおすすめ。野性味溢れる旨みが絶品の「蝦夷鹿のロースト」など、ジビエ料理も堪能できます。

伊勢海老の雲丹味噌焼き
伊勢海老の雲丹味噌焼き   写真:お店から

ディナーは山田シェフの魅力溢れる料理を存分に味わえる「8 Dishes」8,980円、「10 Dishes」14,000円があり、「10 Dishes」では、伊勢海老や鮑、のどぐろといった高級食材を使った逸品も楽しめます。コースは季節に合わせて月替わり。その時の旬のものを、おいしく味わってください。厳選した世界各国のワインも豊富で、ワイン好きにも喜ばれそう。

彩り豊かで芸術性の高い華麗な一皿は、モダンで洗練されていて、どんなゲストも笑顔にしてくれる唯一無二のものばかり。都会の喧騒から離れて、ゆったりと記憶に残る時間を過ごしてみてはいかがでしょう。

食べログレビュアーのコメント

鳩
鳩   写真:お店から

『本日頂いたのはディナー8品コース
・アミューズ
・ホワイトアスパラのブランマンジェ
・鰆と蛍烏賊のサラダ仕立て
・太刀魚のポワレ
・シラスのアーリオ・オーリオ オレキエッテ
・博多地鶏のロートロ カラスミソース
・ラカン産仔鳩のロティ ソースサルミ
・チョコレートムースとカカオのクランブル

アミューズは今までになかったスタイル。タルトレット2種類。タラコ、サーモンのタルタルとセロリラヴのピュレ。こちらのシェフは魚卵の使い方が上手いと思います。
ホワイトアスパラのブランマンジェ。角切りのホワイトアスパラに塩麹のグラスに雲丹とキャビア。前店からのスタイルですが、この系統の前菜が抜群に美味い。

鰆は表面を軽く炙りミ・キュイにして兵庫県産の蛍烏賊と共にサラダ仕立てに。鰆のミ・キュイはめっちゃ好きです。美味い。

次はパスタ。手打ちのオレキエッテ。今回は茨城県産のシラスのアーリオ・オーリオ。トマトの微妙なアクセントが良い感じです。
地鶏のロートロ。バロティーヌと言わずにロートロというところにもしかしたらシェフの料理人としてのアイデンティティーはイタリアンなのかもしれない?自家製サルシッチャを鶏肉で巻いて加熱。ソースは何とカラスミ。着想は我々の非常に身近な料理から。言葉だけ聞くと「えっ?」って思うかもしれませんがこれがまた全く違和感がない。また、こういうクラシックなタイプの肉前菜は今まであまりなかったので新鮮でした。
メインはラカン産ピジョンのロティ。中でも今回はめっちゃ運がよく個体にも恵まれて過去5指には入る美味さ。鹿の時もそうですがこちらは肉自体の旨味を強く感じるのが特徴。ラカン産でもここまで美味いのは珍しいですね。ソースは内臓潰して自身の血でリエしたサルミっぽいソース。これも美味い。火入れもベスト。素晴らしい。

魚介類の使い方が非常に上手いと思います』(具留目恥垢さん)

麹 ホワイトアスパラ 蟹
麹 ホワイトアスパラ 蟹   写真:お店から

『食事はコースで店主が地元の旬の野菜や今まで培ってきた経験をもとに日本各地から食材を集めてるらしい。
私たちは赤と白それぞれボトルを選びペアリングで頂きました。
料理はザフレンチではなく、パスタが出てくる等、普段食べられない食材をとても美味しくアレンジされてて良かったです。
量もちょうど良く、帰りの長旅にも影響なし笑
お店の雰囲気もカジュアルで過ごしやすかったです。

月替わりでコースが替わるのも嬉しくまた来たいと思えました』(ルカキーノ16さん)

※価格はすべて税込・サービス料別

※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額等を掲載しております。 営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

文:佐藤明日香