毎日のおやつにも特別な人への贈り物にも最適なスイーツ

目黒川沿いにひときわ明るい店舗「UN LIVRE」はある。

東急田園都市線の池尻大橋駅は、住宅街の落ち着きと渋谷まで徒歩圏内というアクセスのよさを兼ね備えた人気のエリア。
駅から歩いて3分、目黒川沿いという絶好のロケーションに、白く明るい店が現れる。2022年3月にオープンした「UN LIVRE」だ。開店前から行列ができるほど、すでに話題のカフェ&パティスリーとなっている。

スイーツはテイクアウトもできるが、カフェスペースにはペットOKのテラス席があり、開放感たっぷりの雰囲気の中、地元住民の憩いの場にもなっている。イートインではいれたてのコーヒーやお酒も提供されていて、オトナの女性や男性がゆっくりくつろげるのもポイントだ。

職人の手仕事にこだわった極上のスイーツたち

ディスプレイには美しさが際立つスイーツが並ぶ。

「UN LIVRE」がスイーツ作りにおいて一番大切にしているのは、丁寧な手仕事であること。職人の技を活かし、大量生産では出せない味を、ひとつひとつ大事に作り上げている。そのなかでもすでにお店の顔となったスイーツを紹介していこう。

口のなかでとろけるクリームがリッチなショートケーキ

クリームがとろける「苺のショートケーキ」626円。

ファンの多い、シンプルな見た目の「苺のショートケーキ」。断面からも分かるほど、イチゴがたっぷり敷き詰められている。脂肪分が高めの生クリームは、口のなかに入れた途端とろけだし、控えめな甘さがゆっくりと広がっていく。リッチな味わいとはまさにこのこと。鮮やかなたまご色をしたスポンジはふわふわで、しっとりしたクリームとの食感が絶妙だ。

このショートケーキのポイントは、実は断面から分かる。生クリームとイチゴの層の下に、さらにスポンジで挟んだ自家製のカスタードクリームを忍ばせているのだ。このカスタードが生クリームの甘さをさらに引き立て、かつ、しつこくない後味を演出している。スポンジと各クリームとの相性も抜群で、口のなかで何層も異なる味や香りを楽しむことができ、何度でも食べたくなる、この店一番人気のケーキだ。

果実ごろごろ! こだわりのバナナタルト

果実感たっぷりの「キャラメルバナナ」540円。

一番人気はショートケーキだが、人気急上昇中の新作「キャラメルバナナ」も一度は食べておきたい。一見クルミやナッツのようにも見える表面も実は全てバナナ。完熟したバナナを大きめにカットし、キャラメル生地に混ぜこんで焼き上げている。バナナの食感と味はそのままに、タルトのさっくりとした食感とアーモンドクリームの甘さ、キャラメルの香りが一体となり、奥深い味わいを楽しめる。

こだわりはキャラメルのコクと風味。キャラメルソースは非常に繊細で、火にかける時間が数秒違うだけで焼き色や味が変わってしまう。そのためその日の天候や生地の状態に合わせ、焼成時間は毎日変えているとか。職人の技が光る名品だ。

「ささやかな記念日」に最適なフィナンシェ

ころんとした円形が可愛らしく手配り用にもぴったりのサイズ感の「フィナンシェ」270円。

この店の人気はケーキだけではない。クッキーやフィナンシェといった焼き菓子もスイーツ好きの間で話題をさらっている。人気の理由は、ギフトにも自分用にもどちらのシチュエーションでも合う、シンプルかつ上品なスイーツだからだ。

焦がしバターの風味が堪らないフィナンシェは、しっとりとした味わい。生地はアーモンドプードルをぜいたくに使い、時間をかけて練りあげている。フィナンシェは混ぜれば混ぜるほど良いそうで、よく混ぜ合わせることで中身の詰まったしっかりした食べ応えになる。これひとつで、ちょっとした空腹が満たされるほど。シンプルながらリッチな焼き菓子は日頃の自分へのご褒美にも、大切な人への贈り物としても最適だ。