北フランスの伝統菓子は手土産にもぴったり

北フランスの伝統を伝える同店で、ぜひ味わいたいのが「クラミック」と「フランドル風ワッフル」。「クラミック」はブリオッシュ生地で作られる北フランスの伝統的なパン。バターや卵、牛乳をたっぷり使ったリッチな生地を丸くドーム形にふくらんだパンにしている。
同店ではプレーンのほかに、チョコレートチップが入ったタイプなど4種類が用意されている。

「レーズン」は粒状の砂糖、パールシュガーとレーズンをたっぷり使用。ミルキーな甘さの中に、シャリシャリした砂糖と甘酸っぱいレーズンが顔を出す。厨房で焼きたてのパンは、薄くカリッとした皮の下の生地がしっとりふんわり。朝ごはんにも、ティータイムの菓子にもぴったりだ。

「フラマンドル風ワッフル」は、日本でよく見かける分厚いワッフルと異なり、平たい生地のもの。食感はカリッと言うより、しっとり、もっちりしている。

バター香る生地にバニラ風味のバタークリームと、ヴェルジョワーズと呼ばれるカリカリのブラウンシュガーとラム酒を混ぜたクリームそれぞれ2種類の異なるクリームをはさんでいる。日持ちがするので手土産にもおすすめだ。
選べるサンドイッチプレートで優雅なブランチタイム

ティールームでは、メルベイユなどのスイーツのほか「クラミック」を使ったサンドイッチのプレートも楽しめる。 サンドイッチは「スモークサーモン」、「ハム」、「パルメザンチーズ」、「リコッタチーズとドライトマト」の4種類から好きな2種類が選べる。
サンドイッチ用の「クラミック」は食べやすい小ぶりのサイズ。甘さが控えめなプレーンタイプは食事パンに向いている。ゴージャスな雰囲気のティールームで食べるサンドイッチは、優雅な気分で休日のブランチにぴったりだ。
飛行機に乗らずに行けるフランス

店のアイコンになっている男女の姿は、帝政フランス時代にサロンに集っていた人たちを表している。ゆっくりとした時間の中で、美しいものや楽しいことをじっくり味わう。店を訪れる人にそんな時間を過ごしてほしいというヴォカン氏の願いが込められている。
とろける甘いスイーツだけでなく、フランス気分をぜひ楽しんでみたい。