「The Tabelog Award 2022」 受賞店インタビュー

「おいしいを、讃えよう。」をキャッチコピーに、食べログユーザーによる評価をもとにした独自の年間レストランアワード「The Tabelog Award 2022」。対象期間にきわめて高い評価を獲得したお店がノミネートされ、ユーザーによる投票にて、「Gold」「Silver」「Bronze」の各賞、部門賞として「Best New Entry」「Best Regional Restaurants」が決定した。

受賞店数は523店舗、その割合は日本の飲食店の中のわずか0.06%ほどという狭き門。そんなトップオブトップの飲食店の料理人たちは今、何を考えているのか?

Gold & Best Regional Restaurants受賞「片折」片折卓矢氏

片折卓矢氏 撮影:荒井真丞

石川県金沢市並木町。浅野川のほとりにある「片折」は、金沢の料亭で二番手や料理長を務めてきた片折卓矢氏が独立し、2018年に開いた日本料理店。

2022年度「The Tabelog Award」では、2度目のGold受賞とともに、「時間をかけてでも食べに行く価値がある」との支持を得てBest Regional Restaurantsを受賞した。その片折氏が抱く信念とは?

妥協のない食材選びが調理の出発点

撮影:荒井真丞

片折氏の料理に大きく関わるのは食材の目利き。北陸の野菜や魚介の魅力に鳥肌が立つほど感動したことで、向き合い方ががらりと変わったのだと言う。

自ら産地や市場に赴いて、魚であれば捕獲する場所や船、網にまで注意を傾けて、厳選しているそう。

献立は予め決め込むのではなく、その日出合えた食材次第。納得の行く食材を得てから料理を決めている。

「全力で後悔がないように」と語るその姿勢に妥協はない。食にストイックな客たちが唸るのも納得だ。

詳しくは動画で

インタビュー動画では片折氏の料理に対する思いや、座右の銘、名物料理などを紹介。素晴らしい料理がどのようにできているのか、そのヒントが詰まっている。

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■The Tabelog Award 2022
https://award.tabelog.com/

文:食べログマガジン編集部、平石紗代