食通たちが選ぶ、2021年に惚れ込んだ名店とは? 華道「未生流笹岡」三代目家元であり、京都の食に精通している笹岡隆甫さんが選ぶとっておきのお店を教えていただきました。

〈2021 食通が惚れた店〉

新型コロナウイルスの流行により、飲食店にとって引き続き大変な1年となった2021年。油断のできない状況は続きますが、各店が工夫を凝らし、おいしいものを届けようと努力しています。

そんな2021年に、グルメ情報を熟知した有識者が「最も印象に残った店」や、おすすめの「2,000円以下のお手軽グルメ」などをうかがいました。

今回は、食べロググルメ著名人の笹岡隆甫さんにお答えいただきます。

教えてくれる人

笹岡 隆甫
1974年京都生まれ。京都大学工学部建築学科卒業。舞台芸術としてのいけばなの可能性を追求し、日本-スイス 国交樹立150周年記念式典をはじめ、海外での公式行事でも、いけばなパフォーマンスを披露。2016年には、G7伊勢志摩サミットの会場装花を担当した。主著に『いけばな―知性で愛でる日本の美―』(新潮新書)。

今年のベストレストラン

Q. 2021年、最も印象に残った飲食店を教えてください

A. 「きう」です

岡山の「すし処ひさ田」の大将が2020年に開業したお店。寿司の枠から飛び出した愉快な料理がいただけます。前回訪れた際は、参鶏湯から始まり白味噌のカレーラーメンで締め。すべての料理に捻りが利いていて、取り合わせの妙を堪能する極上のひとときです。

笹岡隆甫
出典:笹岡隆甫さん

アンダー2,000円のお手軽グルメ

Q. 2021年に食べた〈2,000円以内の感動の味〉を教えてください

A. 「下鴨茶寮」の「抹茶羊羹 玉水」(1,620円)です

柳桜園茶舗製の抹茶と白餡を贅沢に使い、ホワイトチョコや生クリームがたっぷり練り込まれた和洋折衷の生菓子。生チョコのように滑らかで、深みのある味わいです。

笹岡隆甫
出典:笹岡隆甫さん

2021年のお取り寄せ

Q. 2021年に 出会った、人におすすめしたいお取り寄せを教えてください

A. 「京都吉兆」の「にゅうめん」です

お湯をそそいてだしをかけるだけで、京都吉兆の味を手軽にいただけます。化学調味料、酵母エキス不使用のだしが秀逸。ほかにも、特別な時には蟹や近江牛などの季節の鍋を取り寄せることが多いです。

※ 価格はすべて税込です。

※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額等を掲載しています。最新の情報はお店にご確認ください。

※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。

文:笹岡隆甫、食べログマガジン編集部