フランス料理業界の革命児シェフが“集大成”のお店をオープン

港区北青山にある約3,500㎡という広さの複合施設「ののあおやま」は、緑いっぱいの都会のオアシス。その中に、モーニング、ランチ、ディナーと、それぞれのスペシャリテが楽しめるレストラン「Hotel’s(ホテルズ)」が誕生しました。ここは「ミシュランガイド東京2020/2021」で一つ星を獲得したシェフ、鳥羽周作さんが“架空のホテルのレストラン”をコンセプトに作ったお店です。

こだわり抜いたインテリアは、テーブルと座面と足置きまでの高さまで完璧に計算されています 写真:お店から

店内の右手にはカウンター、左手にはテーブル席、その奥には6席の半個室があります。この日、取材に訪れたのは午後2時。店内は明るく、窓の向こうには緑が広がり清々しい! これがディナータイムともなれば照明を落としシックでスタイリッシュな雰囲気にスイッチ。朝、昼、夜と移り変わる空の色と空間を楽しめるのも魅力です。

メインカラーのブルーが印象的な半個室 写真:お店から

ここではホテルレストランのようにモーニングからディナーまでほぼ通し営業、しかも星付きシェフクオリティの料理とサービスを体験できるのです。“ゲストファースト”を踏まえたメニュー作りや、何ヶ月も前から予約したり、行きたい時間に行けなかったりするストレスから解放されたスタイルは、決して主張を押し付けることなく優しく寄り添ってくれるのです。

クリエイティブディレクターを務めた鳥羽周作シェフ

仕掛け人である鳥羽さんは、Jリーグの練習生、小学校教員を経て32歳で料理人となった異色の経歴の持ち主。都内のイタリアンやフレンチレストランで研鑽を積み、代々木上原「sio」をオープン。イノベーティブでありながら誰もが“おいしい”と納得する味わいで、フレンチの新時代を切り開きました。

そして次にオープンさせた丸の内「o/sio」では、昼は鯖や唐揚げの定食、夜は「揚げ具合が最高のポテトフライ」や「ナポリタンを超えたナポリタン」など“星付きフレンチシェフが作るお馴染み料理”で旋風を巻き起こします(現在はメニューをリニューアル)。さらには、シェフが本気で作る「ハンバーグ」や「ドリア」「ととのうプリン」などの純喫茶メニューがSNSで話題の渋谷「純洋食とスイーツ パーラー大箸」や、大阪「居酒屋ザ・ニューワールド」、奈良「すき焼き㐂つね」を手掛け、いよいよ“集大成”と語る「Hotel’s」を作ったのです。