朝も昼も夜もおいしい! 既存店のいいとこ取り、毎日食べたくなる料理
「Hotel’s」では時間帯でメニューが異なりますが、この「ホテルズサラダ」だけはいつ来てもいただける、いわばスペシャリテ中のスペシャリテ。
二十数種類の食材を、それぞれの特徴を活かした大きさにカット。味付けは塩とオリーブオイルとホワイトバルサミコだけで、食材の持つ水分量と味がこの皿を完成させているのです。
スプーンで食べるこのサラダは、ひと口ごとに様々な味と食感が広がり、最後までワクワクが止まらない! 「一つひとつが緻密に計算されていて、めちゃくちゃ丁寧に作り込まれているのが実は凄いんですが、そう見せないのが“センス”です」という鳥羽さんの言葉の意味を体感できます。
こちらはランチメニューの「ホテルズバーガー」です。これは……ステーキ?と勘違いしてしまいそうな肉感とボリューム。タスマニアマスタードと、自社でプロデュースしている「ふつうのマヨネーズ」のほのかな甘みと酸味、とろっとろのチーズを包み込み一体感を生むために通常の1.5倍の時間をかけて焼き上げたバンズで、最高のレストランバーガーに仕上げています。
手切りした神戸牛のモモ肉にプラスする野菜は、ソテーしたタマネギとたまり醤油で風味付けしたタマネギソースのみ。余計な水分を排除して、ダイレクトに肉のうまみを感じられるようにしています。まさにシェフのセンスが冴える“新顔ハンバーガー”です。
また鳥羽さんが「どこよりもおいしい!」と自画自賛するフライドポテトは、ホップの苦味をアクセントにしたオリジナルのホップソルト付き。カリッカリでアッツアツでクセになる!
このハンバーガーにぴったりなのが、自家製「クラフトコーラ」(880円)のスパイスの香りと複雑味。10種類のスパイスに、富ヶ谷のチョコレート専門店「ミニマル」のカカオとカカオハスク(カカオの皮)がブレンドされています。
熱々で提供する“動の料理”を実現するために作った薪台は熱伝導が秀逸。理想とする温度と香りをまとった肉料理ができあがります。
ディナーコース(14,300円)のメインである「薪火焼きステーキ」、取材時はオーストラリアのラムです。肉の圧倒的な存在感を強調した究極のシンプルな皿にはソースや添えものは一切必要なし。この潔さこそが薪で焼く意味を表しています。
ディナータイムではアルコールとノンアルコール、それぞれ6杯のペアリングが用意されています。注目したのは烏龍茶や紅茶に、フルーツやハーブ、スパイスをミックスしたノンアルコールペアリング(7,700円)です。繊細なシェフの料理に寄り添うように特殊なフィルターで濾過してクリアでスッキリとした味わいを創り出しました。
「パーラー大箸」で大人気の「ととのうプリン」をHotel’s向けに調整した「Hotel’s プリン」。クラシックなプリンをコースのデザートで食べるには、と考えぬいたサイズ感。同じくコーヒーも最後の一滴までおいしく飲めるサイズと温度と味わいに。