「東京會舘 スイーツ&ギフト」

1920年に「世界に誇れる、人々が集う社交場」として設立された東京會舘の初代の本館は、1922年に竣工。以来、英国エリザベス女王など多くの国賓や著名人の社交の場となった。

現在の建物は2019年1月に全面リニューアルオープンした、レストラン・バンケット・ウエディングを有する複合施設。こちらの1階にあるのがペストリーショップの「スイーツ&ギフト」。店内は左側が生ケーキ類、右側がクッキーなどのお土産類の売場となっている。

こちらのお店の定番商品となっているのが「マロンシャンテリー」。70年余の歴史を持つ名物スイーツで、日本における洋菓子の祖としても知られる東京會舘初代製菓長の勝目清鷹氏(1900~1972)が、1950年頃にモンブランを日本人向けにアレンジして発案したと言われている。

「プレミアムマロンシャンテリー」1,836円

「プレミアムマロンシャンテリー」

期間限定の「プレミアム」バージョンは、栗の名産地として名高い「笠間産の新栗」を使った、まさに「旬の逸品」! 極薄のふんわりスポンジ生地の上に笠間産栗を粗めのそぼろ状にしたものをふんわりとのせて、生クリームで全体を覆っている。

生クリームと、ごろっとしたそぼろ状の栗がふんわりと絡まる。滋味深く、柔らかな甘味が口いっぱいに広がり、栗本来のおいしさを堪能できる。

「プレミアムモンブラン」1,026円

「プレミアムモンブラン」

こちらは、繊細な甘さの和三盆を使用した生クリームに、京都「一保堂茶舗」の番茶を練り込んだスポンジを土台と中層に加え、厳選された「笠間産の和栗」のマロンペーストで覆い、周囲にナッツを、上部に生クリームとチョコレートをトッピングしたもの。番茶のスモーキーな香りが、和栗の味わいに深みを与え、大人向けのスイーツに仕上げられている。

なお上記2種は、11月30日までの期間限定販売なので、ご購入はお早めに! このほかに、ミニマロンシャンテリーセット(アールグレイ、ラ・フランスなどの3種セット)も期間限定販売中!

「アンフィニ」

「アンフィニ」は、金井シェフが2020年1月に東急大井町線・九品仏駅のほど近くにオープンしたお店。シェフは「ビゴ東京」で修業した後に渡仏、三つ星レストランなどで上質なデセールについて学ばれた。帰国後は青山のレストランや、ミニャルディーズ専門のパティスリー「UN GRAIN(アン グラン)」のシェフパティシエを務め、こちらのお店をオープンした。

ショーケースには、人気のショートケーキほか、こちらのお店の看板商品とも言える「パルファン」(写真上の下段、ショートケーキ左側の球体のケーキ)などが並び、華やかな雰囲気。詳しくは、過去に九品仏のスイーツ特集にて紹介した際の記事にてチェックを!

話題の新店が続々オープン中。注目の街・九品仏のスイーツがおいしそう!

そして現在、こちらのお店では以下2種類のモンブランが楽しめる。

「四万十栗のモンブラン」825円

「四万十栗のモンブラン」

大粒で糖度も高いと評判の高知県四万十栗と、京都の宇治茶、埼玉の狭山茶などと並び日本五大銘茶のひとつに数えられる、滋賀県朝宮のオーガニックのほうじ茶を合わせた和栗のモンブラン。

断面をつぶさに観察すると、シェフの細かな気遣いが見える。まずは、ほうじ茶のメレンゲが湿気ないように、薄くホワイトチョコをコーティング。その上には、伝統的に日本型のモンブランでお馴染みのカスタードクリームを敷き、大きな和栗の渋皮煮を丸々ひとつ固定。それをホワイトチョコでほんのりと甘みを加えた生クリームで包み、その上から、ほっくりと甘い四万十川の和栗クリームをたっぷりと絞り、仕上げにほうじ茶の茶葉をはらりとトッピング。

清流・四万十川が流れる山々の風景や標高が高く朝夕の寒暖差が大きく霞がかかる朝宮の茶畑の風景が目に浮かぶような、まさに、日本ならではのモンブランだ。

「モンブランフランセ」770円

「モンブランフランセ」

「モンブランフランセ」は、マロンクリームにヘーゼルナッツとコーヒーの味わいを合わせた洋栗のモンブラン。ヘーゼルナッツを丸ごと入れたタルトを土台に、粗く刻んだマロンコンフィ(栗のシロップ漬け)が混ぜ込まれたカフェクリームをこんもりと。その上から洋栗のマロンクリームを円錐形に、らせん状に絞った、ラム酒が香る、濃厚な味わいの大人のモンブランだ。

和の素材を組み合わせた和栗のモンブランと、洋の素材を組み合わせたモンブラン、和洋のモンブランの競演を楽しんで!

※価格はすべて税込です。

※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。

※本記事は取材日(2021年10月3日)時点の情報をもとに作成しています。

撮影:猫井登

文:猫井登、食べログマガジン編集部