カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#28】「ハブモアカレー」

表参道エリアのカレーの代表格として知られていた「ハブモアカレー」が2021年3月、代官山に移転したのはご存じでしょうか? おしゃれな街からまた違うベクトルのおしゃれな街への移転ですが、新店舗は渋谷からも恵比寿からも徒歩圏内。喧騒から離れた静かな裏通りにあります。

店内は青を基調としたスタイリッシュな内装。2フロアに分かれていますが、半地下と中二階的な形で、地下にテーブル席、中二階に1人用カウンターとキッチンという構造です。

ハブモアカレーと言えば多種多様なカレーやおかずが並び、それが見た目にも美しくSNS映えすることでも知られていますが、新店舗ではよりわかりやすいメニューになりました。ベジのカレーセットかノンベジのカレーセットがまずあり、好きなおかずがそれぞれ150円ずつで好きなだけ追加していくという形です。

「チキンカレーと豆カレーセット」に付け合わせを3つ付けて

ノンベジメニューの「チキンカレーと豆カレーセット」1,100円に付け合わせとして「マスタードディライト」「ココナツグレービー」「インド風ポタージュ」各150円を追加してオーダーしました。

それぞれ単体では引き算のおいしさとなっているので、気になる付け合わせをどんどん加えて行った方が満足度も確実に高まりますし、見た目にも美しさが増します。見た目以上に野菜のおいしさを堪能できるところがハブモアカレーの真の魅力。食べれば納得の相変わらずのクオリティです。

豆カレーは脇役でありながら主役も張れるくらいに濃厚かつパンチがあるカレー。チキンカレーにもにんじんやコーンがたっぷりと入っていて、やはり野菜もあってこそのチキンカレーとなっていて、それぞれ食べていくと優しい味わいでありながら身体がポカポカと温まり、元気が出てくるようなカレーなのです。

写真左上から「マスタードディライト」「ココナツグレービー」「インド風ポタージュ」

マスタードティライトは野菜と卵のマスタード炒め、ココナツグレービーは根菜をココナッツで煮込んだもの、インド風ポタージュは白菜のスパイスポタージュ的な作り。それぞれスパイス使いはシンプルで、だからこそ素材の味が引き立ち、野菜自体の持つおいしさを深く感じます。

おいしくてテンションが上がってきたのでデザートとドリンクのセットもいただきました。「巨峰のフルーツタルト」350円に「黒カルダモンのジュース」550円。通常は合計900円なのですがドリンクデザートセットだと700円とかなりお得です。

「黒カルダモンのジュース」

まず黒カルダモンのジュース。これが凄かった。フローズンカクテルのようなスタイルで、酸味がまず来てやわらかい甘味が追いかけてきた後にカルダモンの優しい香りがフワッと立つという。舌触りも滑らかで、ノンアルコールなのですが手の込んだカクテルをいただいているような満足感を得られました。

「巨峰のフルーツタルト」

巨峰のタルトもシンプルなタルト生地の上にたっぷりのった巨峰が程良い甘さ。実に魅力的なデザートです。

相変わらず、いや、さらにレベルアップしていました。カレーのみならずドリンクやデザートまで。時短営業が解除となったらアラカルトメニューにも力を入れていきたいとのことなので、今後にも期待が膨らみます。

元気になり、幸せな気持ちになれるお店。渋谷や恵比寿まで行ったらちょっと散歩がてら歩いてハブモアカレーというコース、ちょっと涼しくなってきましたし、健康の為にも気分向上の為にも良いと思います。

※価格はすべて税込

※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

※新型コロナウイルス感染拡大を受けて、一部地域で飲食店に営業自粛・時間短縮要請がでています。各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いします。

※本記事は取材日(2021年9月6日)時点の情報をもとに作成しています。

文・写真:カレーおじさん\(^o^)/