素材光る! 食べごたえ満点の定食800円

熟練の技で、テキパキと天ぷらを揚げる職人

今回は1番人気の「楽ちゃん定食」800円をオーダー。注文が入ると、職人が手際よくネタを衣にくぐらせ、天ぷらを揚げていきます。

オリジナルブレンドの植物油で、カラリと揚げる

揚げ油には、数種をブレンドした高級植物油を使用。油替えを頻繁に行い、油の劣化や酸化を防いでいるそう。毎日食べても胸焼けしない、サックリ軽い仕上がりが自慢なのだとか。

さぁ、天ぷらが揚がりました! ネタは揚がったものから、次々にサーブされていきます。

7種の天ぷらを楽しめる「楽ちゃん定食」800円(ご飯、味噌汁付き)

揚がったネタからかぶりつきたい……。「楽ちゃん定食」の天ぷらネタは、仕入れや季節によって変動。この日はエビ、イトヨリ、鶏ササミ、レンコン、ナス、舞茸、甘長ししとうでした。

ダシの香りが漂う、やや甘めのオリジナル天つゆも食欲をそそる

長浜鮮魚市場側という立地にあり、新鮮な魚介を仕入れられるため、魚介ネタの質にも自信あり。衣はサックリと軽く、エビの身はプリプリ! イトヨリの身はふわふわで、レンコンや甘長ししとうの食感もたまりません。

ジャンボエビにワニまで!? 単品注文も楽しい

約20センチもの長さを誇る「ジャンボエビ」1尾370円

また同店では、単品ネタ(110円〜)にも注目! まずハズせないのが「ジャンボエビ」。通常のエビ(1枚前の写真)に比べ、倍はありそうな大きさです。もちろん、衣でごまかすなんて野暮なことはしていません。身がぎっしり、食感もブリンブリン! 「ジャンボエビを満喫したい」という人は、ジャンボエビ2尾などが付く「殿様定食」1,800円もおすすめです。

殻ごと食べられる「ソフトシェルクラブ」500円。専用の天つゆで味わう

続いては、通常の天ぷら店ではあまり見かけないであろう「ソフトシェルクラブ」です。こちらはアメリカ東海岸で取れるガザミの一種。脱皮してすぐのため殻がとても柔らかく、丸かじりしても口の中が痛くない! それどころか、旨みや香ばしさがより濃く感じられて美味。

プリプリ、ジューシー感のある「ワニ」400円。しっぽの部分を使用

そして、いよいよ真打ち登場。恐らくココにしかない天ぷらメニュー「ワニ」400円です。「ワニを天ぷらで!?」と驚く人がいるかもしれませんが、これが本当においしい! 鶏肉に似ていますが、それよりもさらに筋肉質でプリプリしっとり。何と、鶏肉よりも高タンパク・低脂肪・低カロリーで美容にも良いのだとか。
しかしなぜ、メニューにワニを加えようと思ったのか? 気になり、スタッフさんに伺ってみると……。

「オーナーの安樂はもともと、高級輸入食材の会社を経営しておりまして。その中で見つけたおいしい輸入食材を知ってほしい、気軽に楽しんでほしいとの思いから、天ぷらメニューに加えることになりました。天ぷら専門店を立ち上げたのも、当時オランダからフライドポテトを輸入したことがきっかけです。揚げ油や揚げ方の研究をする中で得た技術や知識を活かそう!となったわけです」

かわいいカニの看板を目印に

まさか、フライドポテトが天ぷらに繋がり、その後ワニの天ぷらまで爆誕するとは……! 安樂さんのお店だから「楽ちゃん」であり、マスコットキャラクターのカニは「ソフトシェルクラブ」だったというわけですね。なんともユニークな誕生秘話でした。


おみやげに人気の「楽ちゃん天むす」5個入り500円

14時以降に登場するテイクアウトの「楽ちゃん天むす」もおすすめ。ふっくらモチモチのご飯に、天つゆが程よく染みたプリプリのエビがよく合います。

サービス精神旺盛なオーナーの思いが詰まった「楽ちゃん」。気前が良くて質がいい、“博多式”の天ぷら定食をぜひ味わってみてください。オーナーは鹿児島出身だそうで、鹿児島には「天ぷら 樂樂亭」と、天ぷらも楽しめる料亭「源氏」も展開しているそう。気になる方は覗いてみてくださいね。

※価格はすべて税込

※本記事は取材日(2021年7月21日)時点の情報をもとに作成しています。

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撮影:森 絵里花 文:森 絵里花、食べログマガジン編集部