【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#205】「Biryani Tokyo」

インド亜大陸のスパイス炊き込みご飯とも称されるビリヤニ。大手コンビニなどで販売されるようにもなり市民権を得てきたと言えますが、そんなビリヤニの専門店が高田馬場駅と面影橋駅の間くらいの場所に、2024年12月13日オープンしました。その名も「Biryani Tokyo」。

テラス席もあり、看板も店内も非常におしゃれなお店。ポップさとシックさを兼ね備えた雰囲気です。それもそのはず。オーナーはデザインをはじめさまざまなビジネスを手がけるインド人。そのオーナーが、とある宅配専門店のビリヤニに惚れ込み、そのシェフと共に立ち上げたお店がこちらなのだそうです。

ビリヤニメインですがタンドール料理も充実。初訪問は夜。「ベジタブルビリヤニ」1,550円に「ラムシークケバブ」1,750円を注文しました。

ビリヤニにライタ(ヨーグルトサラダ)とサーラン(ビリヤニと合わせることが多い南インドのカレー)も付き、シンプルで上品なベジタブルビリヤニの味変アイテムとして機能。

ライタをかければさっぱりとし、サーランをかけるとインパクトある味わいとなります。どちらも一緒にかけてもまた違う味わいとなり、一度で何度もおいしいビリヤニ。

ラムのシークケバブも軟らかく焼き上がってジューシー。ここ10年くらいで日本も羊肉のレベルが相当高まったと感じていますが、この肉も妙な臭みはなく、それでいてラム特有のおいしさはしっかりと感じるものでした。

すっかり気に入って後日ランチタイムに訪問。「ランチセット」2,000円は2種類選べるビリヤニにサラダとドリンクと焼き物も付く豪華版。ランチとしては安くない金額ですが、お値段以上の満足感があるので本当の意味でのコスパの良さを感じます。

まずサラダ。この日はひよこ豆とチキンティッカのサラダ。チャットマサラの爽やかな味わいで食欲に火がつきます。


メインのビリヤニはラムビリヤニと海老ビリヤニを選択したのですが、どちらも素材のうまみがビリヤニと調和していておいしく、ラムとはライタ、海老とはサーランの相性が良いと感じました。ミニサイズのラムシークケバブとチキンティッカもクオリティ高く安定感があります。

選べるドリンクはマサラコーラにしたのですが、こちらがまた面白い。インドでは有名なスパイスドリンク「ジャルジーラ」のようなテイストがマニアにはたまらない味で、ビリヤニのおいしさを一段階上げるペアリングとなっていました。ちなみにジャルジーラ並にクセのある飲み物なので、飲んでみて苦手と感じたら普通のコーラと換えてくれるそうです。個人的には一口で苦手と思ってもビリヤニと共に最後まで味わってほしい飲み物。だんだんとその味が理解できると思います。
高級路線のビリヤニ専門店なのですが、今後はビリヤニブリトーなどもう少し廉価な新メニューのアイディアもある様子。まだマニアにもあまり気づかれていないお店ということもあり、客層もカレーマニアではなさそうな男女がいてビリヤニの可能性と認知度の高まりを感じます。今後にも期待大のお店。要チェックです!
※価格はすべて税込