大規模な再開発にともない、しばらくこの地を離れていた大人たちから再びの注目を集める街・渋谷。だけど、いざ来てみたら食事処に迷ってしまうというケースもしばしば。そんな、“シブヤお久しぶり組”の迷える大人たちのため、「食べログ グルメ著名人」で渋谷区初のCEO(Chief Eat Officer)を務める小宮山雄飛さんに渋谷の新&定番グルメスポットを両方教えてもらっちゃおう! というこの連載。
[新]編12回目となる今回は、今年2月、東京・代々木公園にオープンした注目のアジア屋台料理店「ピポンペン」をご案内します。
【大人の渋谷メシ・新編】第12回「ピポンペン」
今回紹介するのは、奥渋に新たにできた話題のアジア屋台料理店のピポンペン。
通り沿いにポツンと出ている「ピポンペン」の電飾サインが目印。知らないと見過ごしてしまいそうです。
お洒落な店内はアジア色でいっぱい。
屋台風だけどネオンサインなどPOPな雰囲気が楽しいです。
こちらのお店のオーナーは、代々木八幡で大人気のベトナム料理店「ヨヨナム」など数多くの人気店を手掛けているヤマモトタロヲさん。どのお店もコンセプトがしっかりしていますが、こちらの店名ピポンペンは架空のアジア都市をイメージ(たしかにありそう! 笑)。ベトナムや台湾など、アジア全般の料理を出す屋台がコンセプト。
コムビンザンというベトナムの大衆食堂のスタイルで、ショーケースにおいしそうな主菜とお惣菜が数々並んでいて、見ているだけでワクワクします。基本のシステムはこちらから自分の好きなメイン料理を選び、おまかせでお惣菜を組み合わせてもらいます。
- 【A】選べるメイン2品+おまかせお惣菜4品 1,200円
- 【B】選べるメイン3品+おまかせお惣菜4品 1,350円
- 【C】ピポンペン茶弁当 900円
- 【D】魯肉飯+おまかせお惣菜3品 1,100円
すべてライスが付いていますが、ライス無しで100円引きもできるので、お酒のツマミとしても楽しめそう。
台湾胡椒をまぶした「冷製豚耳スライス」や、パクチー・キクラゲ・春雨入りの「ベトナムソーセージ」など、気になる料理が沢山!
ということで、Aセットを注文。
ご飯の上におかずが盛り盛り! 麻婆豆腐に焼売に焼きそば、絶対おいしいやつです。
玉葱焼売は優しいおいしさ。
どの料理も様々なスパイスが使われていますが、エスニック料理というよりは、アジア各国のおかずという感じで、ご飯にも合ってとても食べやすい。量はしっかりありますが、半分は野菜のお惣菜なので実はヘルシー。メインの料理とお惣菜を交互に食べ進むと箸が止まりません。
持ち帰り用のBセットは、さらにメイン料理が増えて、こちらも盛り沢山。台湾風から揚げは五香粉の風味が利いていて、いかにも台湾な味わいが魅力。チンジャオロースは鶏むね肉を使っているのであっさり味。さらにもち麦を使ったミートボールなど、どの料理もひとひねりあって、食べ飽きません。
日本でもすっかり定着した感のある魯肉飯、こちらにもしっかり惣菜が付いてくるのがうれしい。
お肉がかなり大きく、食べがいがあります。
持ち帰り用のビニール袋がまたPOPで可愛らしく、これまた女子ウケしそう。さらにお土産に喜ばれそうなのが、台湾カステラ。
味は現在、「プレーン」1,000円、「バナナ」1,100円、「ココナッツ」1,200円の3種類。
台湾好きの間では有名なお菓子ですが、とにかくふんわり感がすごい! 日本のカステラを想像して食べると、一口目で「え〜!」っていう驚きの声を上げてしまいます(笑)。甘さ控えめなのもよく、日頃積極的に甘いものを食べない人でもついぺろりと食べてしまうおいしさです。
お酒もアジアのビールから紹興酒にナチュラルワインまで揃っているので、アジア惣菜呑みも楽しめそう。
アジアであればどの国の料理でも取り入れて行く予定だそうで、いずれは東ロシアやインド料理も登場するかも、とのこと。人気の奥渋エリアがますます楽しくなる新店の誕生です!
※価格はすべて税込