〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!
SADEC TOKYO 吉祥寺店(東京・吉祥寺)
2024年8月、吉祥寺駅から徒歩3分ほどの場所にベトナム南部の麺料理「フーティウ」の専門店「SADEC TOKYO 吉祥寺店」がオープンしました。ベトナムというと「フォー」をイメージする方が多いのではないでしょうか。
実は「フォー」はベトナムの北部でメジャーな料理で「フーティウ」は主に南部で食べられています。どちらも米粉から作られる麺ですが、「フォー」が生麺で販売されるのに対し「フーティウ」は一度天日干しし、半乾燥されるためコシのある食感が楽しめます。
同店は神田で人気を得ているベトナム料理店「SADEC TOKYO」の2号店で、1号店で好評の「フーティウ」をメインにしています。店名の「SADEC」は、「花の村」とも呼ばれるベトナム南部の都市の名前から付けたそう。ベトナム随一の米どころでもあり、同店の「フーティウ」の麺はSADEC産です。店内には現地で調達した味わいのある家具や調度品が置かれ、まるでベトナムにいるような雰囲気。壁にはグラフィックアーティスト・澁谷 忠臣氏による蓮の畑の壁画が描かれ、異国情緒を感じさせてくれます。客席は一人で食事をしやすいカウンター8席とテーブル6席で、コンパクトながら居心地の良い空間です。
メニューは神田店でも一番人気の「海鮮フーティウ」980円や定番の「豚肉フーティウ」900円、「牛肉フーティウ」980円など全8種類。中でも「肉団子フーティウ」950円は、豚肉ペーストから一つ一つ手作りした肉団子のブリッとした食感とジューシーさがたまりません。胡椒が深みとアクセントをプラスし、噛む度に肉の旨みを感じる一品。「フーティウ」のスープは、弱火でじっくり時間をかけ沸騰させずに作った豚骨クリアスープに、更にコクを出すため干しイカや野菜を使って煮込んでいます。滋味深く優しい味わいのスープと、モチモチでコシのある麺の相性は抜群です。
汁なしも選べ、具材がのった麺とスープを別々にし、混ぜ麺のようにして提供。スープはスッキリとした甘口、麺はほんのり甘みがあるベトナムの醤油をベースにしたソースを絡めています。チリソースやベトナムラー油、にんにく酢など、卓上の調味料で味変も楽しんでみてください。トッピングも「ワンタン」200円や「ホルモン」180円、「白身魚」180円と色々あるので、自分好みの一杯に仕上げて楽しめます。
同店の食器は「バガスモールド」というサトウキビ由来の再生材料から作られているそうで、土に返る素材のため、ゴミの削減につながるなど、環境にも配慮した取り組みを行っています。
豊かな風味の旨みが凝縮されたスープと、細くて食感の良い麺は、スルスルといくらでも食べられそう。ベトナムに小旅行したような気分になれる「SADEC TOKYO 吉祥寺店」で、おいしい麺体験をしてみてはいかがでしょう。
食べログレビュアーのコメント
『南ベトナム特産のフーティウの専門店です。
スープは豚骨味で、麺はフォーよりもコシがあり、麺自体に塩味がしました。レタスや万能ねぎとニラ、もやしが入っていて、とてもヘルシーで食べやすく、トッピングで入れましたワンタンもお肉がぎっしり入っていて、食べ応え満点です。牛肉もとろとろでとても柔らかく、凄く美味しかったです!。
味変できるニンニク酢やラー油もとても美味しく、色々な味を楽しめて良かったです。
次回は、白身魚のフライが乗っているフーティウを食べたいと思います。
お店のスタッフの方々も感じが良かったですよ』(マグヌス3世さん)
『オーナーがいましたが、神田の料理人さんを移籍させたそうでこの店だけの味で美味しい。豚骨で出しを取ったとは思えない、澄んだスープでした。
お店の周りに合わせてか、神田と違い食券機&器も紙製!で、レストランというよりはラーメン屋さんの様でした。春巻きやデザートがない分、1000円以内で収まっています。
吉祥寺の麺文化にもう一食(一色)加わって嬉しいです。そして!地味にカウンターの爪楊枝がベトナム仕様(笑)』(843df9さん)
※価格は税込。