〈今夜の自腹飯〉

予算内でおいしいものが食べたい!

食材の高騰などで、外食の価格は年々あがっている。一人30,000円以上の寿司やフレンチもどんどん増えているが、毎月行くのは厳しい。デートや仲間の集まりで「おいしいものを食べたいとき」に使える、ハイコスパなお店とは?

出版社や古書店が多く文化の香り漂う、神保町

近隣には老舗レストランやカフェが多い神保町エリア。ロートアイアンの看板が目印だ。

神保町駅から、歩いてわずか2分の路地裏にある「bistro amano」。古本屋やカフェの多い落ち着いた街で知られる神保町の閑静な路地裏にオープンしたばかりである。にもかかわらずどこか懐かしく、なじみの良さを備えてたたずむ。

手前にテーブル12席、奥にカウンター4席の細長い店内。1人でも気軽に立ち寄りたくなる。

木を活かした落ち着きのある内装はアットホームな雰囲気で、気軽にくつろぐのにふさわしい。細長くウナギの寝床のような店内は、分け隔てなくゲストを歓迎してくれる。

シェフやソムリエールと距離が近く、気軽にコミュニケーションをとることができるコンパクトな空間が心地よい。恋人同士や夫婦、親しい友人たちと、ゆっくり楽しめそうだ。

壁には、オープンのためにオリジナルで描いてもらったという絵がさりげなく飾られている。通路側の黒板メニューは見やすく、オーダーが選びやすい。オーダーと一緒に、ソムリエールの通子さんに合わせるワインの相談もしやすいレイアウトだ。

「bistro amano」では、「基本に忠実」とのコンセプト通り、奇をてらわない伝統的な料理が主体。フランスの各地方で受け継がれてきたおいしさを大切にしている。その一方で、旬の国産材料を最適に料理することへの探求心も旺盛と聞いて、期待が高まる。