〈今夜の自腹飯〉

予算内でおいしいものが食べたい!

食材の高騰などで、外食の価格は年々あがっている。一人30,000円以上の寿司やフレンチもどんどん増えているが、毎月行くのは厳しい。デートや仲間の集まりで「おいしいものを食べたいとき」に使える、ハイコスパなお店とは?

ハードルが高いほど、満足感も高い!

「熊の焼鳥」の会員数は大阪では8,700人を超え、「モンスター店舗」とも呼ばれる人気店である。東京の「熊の焼鳥 中目黒」では来店客に会員登録を案内しており、登録者が3,000人を超えると様々な特典が受けられる会員制がスタート。現在、登録者は2,000人である。

同店は完全予約制なので、ふらりと行っても入れない。また、入口にはドアロックが付いており、そこをクリアしないことには入店も困難。それ以前に超人気店のため、予約自体が取りづらい。そんな、いくつものハードルを乗り越え、至福の焼き鳥を求めて大勢の人が同店を目指す。

店舗はビルの2階にあり、1階部分に店の看板はあるものの、そこには店名がなく、熊が焼鳥を焼いているイラストが描かれるのみ。2階に上がっても入口の扉には店名がなく、熊のイラストのみが描かれている。おまけにドアロックがかかっている。

会員登録者は指紋認証で、初来店の登録がまだの人は予約時に伝えられた暗証番号を入力して入店する。

舞台を観るような臨場感たっぷりのコの字形カウンター席

店内に入るとまず11人がけのコの字形カウンター席が、ドーンと目に飛び込んでくる。客席は他に、6~8人対応の個室が1室。そして、2~4人対応のテーブル席2卓で構成される。中央に焼き場が設置された臨場感たっぷりのカウンター席が特に人気で、予約もカウンター席から埋まっていく。

コの字形カウンター席の中央に焼き場を設置。客は舞台を観るような感覚で、焼鳥を焼くシーンを目に焼きつけていく。